トルコ航空産業が「欧州最大手メーカー」とまさかのタッグ! 目指すはスペインの空を飛ぶ”トルコ国産ジェット機”って!?

まさに「歴史的な一歩」。

スペイン空軍での採用を目指す

 ヨーロッパの大手航空機メーカーであるエアバスは2025年5月14日、同社が率いるスペイン航空産業界と、トルコ航空宇宙産業(TAI)がスペイン空軍の練習機更新計画に向けた覚書(MOU)に署名したと発表しました。

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MOU締結時の様子(画像:TAI)。

 これは、旧式化したスペイン空軍のF-5M練習機を更新する「先進ジェット練習機、統合訓練システム・戦闘(ITS-C)プログラム」に、TAIが開発した国産練習機「ヒュルジェット」を提案することを視野に入れて結ばれたものです。

「ヒュルジェット」は、トルコ空軍が現在運用しているアメリカ製のT-38「タロン」ジェット練習機の後継と位置付けられているほか、空対空ミサイルや空対地ミサイル、各種爆弾などを搭載して軽攻撃機へと発展させる計画もあるそうです。

 TAIによると「ヒュルジェット」は全長13.6m、翼幅9.5m、全高5.1m、主翼面積は25平方メートル、全備重量は1万7600ポンド(約7983.2kg)。乗員数は2名で、ターボファンエンジンを1基備え、航続距離は2222km、最大速度はマッハ1.4を計画しているとのこと。

 今回のMOUにより、エアバスは自社が有する設計、製造、運用支援および訓練に関する専門知識を活用し、スペイン空軍への「ヒュルジェット」採用に向けてTAIと協力していくこととなります。

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