日本で唯一!? 滋賀県オンリーワンの新幹線駅からスグ 「鉄道の要衝」に残された激レア戦争遺構、行ってみた!

空襲から命を守るため、戦時中に全国各地で築かれた防空壕。その中には、全国唯一とされるSL(蒸気機関車)を隠すための防空壕もあったのです。

有志の熱意で遺構がよみがえった!

 避難壕用のトンネルは、南北方向に2本。東側のトンネルは全長約130mで山を貫通していますが、西側のトンネルは南北の両端から掘り進められたものの、中央部分が未掘削のままになっています。

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「岩脇蒸気機関車避難壕」の資料館の内部。2008年から実施された整備作業を記録した写真が掲示されている(布留川 司撮影)。

 トンネルの断面は場所によって形が不均一で、列車を引き込むための線路などの設備も整備されていません。途中で放棄されたとはいえ、すべてが手作業だと考えれば、この避難壕に注がれた多くの人々の労力がうかがえます。

 終戦後トンネルは管理されることなく、長らく放置されてきました。内部は不法投棄されたゴミや土砂で埋まり、入り口部分がかろうじて確認できるだけの荒れ果てた状態が続いていました。

 その状況が一変したのは2008年のこと。地元住民が組織した「岩脇まちづくり委員会」によりトンネル内の清掃と整備作業が実施され、2008年10月から2009年8月までの作業で、ダンプカー150台分ものゴミが搬出されました。トンネルの入り口には見学用の通路や看板も設置され、入り口付近から内部の様子を観察することもできます。

 この避難壕を整備した目的について、「岩脇まちづくり委員会」は「戦争の悲劇を風化させないために戦争の遺跡として保全するため」としており、南側入り口付近には小さな資料館も開設されています。資料館に立ち寄って展示資料に目を通し、実際にトンネルを見て回れば、「岩脇蒸気機関車避難壕」や太平洋戦争の歴史について実感できるでしょう。

【画像】大戦中の知られざる遺構「SL用の避難壕」入ってみた!

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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