実は珍しい「池袋‐新宿の西武バス」ますます激レアに どんな人が乗ってる? 5月廃止の系統に乗ってみた

西武バスが、路線パスの「宿20」系統を減便するほか、「宿20-1」を廃止します。これらは池袋駅を発着する西武バスでは珍しい路線です。今回、廃止を間近に控えた「宿20-1」に乗りました。

レア系統に偶然乗り合わせた利用者たち

 さて早速、廃止を控えた西武バスの「宿20-1」に乗りました。西武百貨店前を発車した「宿20-1」は明治通りを南下し、人や車で混み合う繁華街を抜けていきます。

 乗客は「池65」のバスを待っている人が流れて来た形が大半であり、筆者(柴田東吾:鉄道趣味ライター)のような「乗り納め」とみられる利用者は皆無です。途中からの乗り降りもあるため、実態は「1日1本のレア系統のバスに偶然乗り合わせた」と言って良いのかもしれません。バスの利用者には高齢者もいましたが、その数はそれほど多くはありませんでした。

 繁華街を抜けると千登世橋というバス停を過ぎ、明治通りを右折して目白通りに入ります。千登世橋の東側には地下鉄副都心線の雑司が谷駅や都電荒川線の鬼子母神前停留場がありますが、バスの車窓からは副都心線の駅の出入口が見える程度です。

 目白通りを西進すると目白橋という陸橋を渡りますが、この下にJR山手線の目白駅があります。目白駅は山手線の単独駅なので、山手線が運休する際にはマスメディアの間でしばしば「陸の孤島」になるとして取り上げられますが、駅前からすぐバスに乗れます。

 そしてここ「目白駅前」バス停で、客の多くが入れ替わりました。数人降りて数人乗るといった具合で、目白駅前から乗ってきた乗客も2~3個先のバス停で降りて行きました。

 目白通りをさらに西へ進み、山手通りと交差する南長崎一丁目交差点(東京都豊島区)の手前に、終点の目白五丁目バス停があります。

 到着時、バスには数人の乗客が乗っていましたが、このバスが「目白五丁目」で終点になるとは気づかず、後続のバスに乗り換える人もいました。

【終点どんなとこ?】廃止系統「宿20-1」の終点を見る(写真)

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