中途半端といわれる暫定2車線高速、活用の道は 実走して見えた現状

多くの交通量が見込まれない地域で増えつつある「暫定2車線高速」。しかし制限速度が低い、追越しが難しい、重大事故の可能性、でも料金は高いなど問題を抱えています。ただ、その地域の交通状況を大きく変えている例も。多くの交通量が見込めない地域における高速道路、そのあり方は、いったいどうすべきなのでしょうか。

「高速がない唯一の県都」から激変した鳥取 高い改善効果が見込まれる山陰

●山陰道(鳥取県内)

「山陰道」としてNEXCO西日本が地図に載せているのは、鳥取県米子市から西側へ断続的に延びる区間のみですが、東の鳥取市側も88kmのうち57km、つまり約3分の2が「山陰自動車道に並行する自動車専用道路」の一般国道(料金無料)として開通しており、来年度中にはさらに12.3kmが開通予定(無料)です。

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無料区間になっている鳥取県内の山陰道(2016年7月、清水草一撮影)。

 構造は暫定2車線高速とほぼなんら変わりないにもかかわらず無料ですから、バリューは巨大。鳥取県内の東西移動は非常に快適に感じます。

 鳥取ICから南に向かって中国道に連絡する鳥取道も料金無料。かつて鳥取市は「日本で唯一高速道路がない県庁所在地」でしたが、現在は無料の高速だらけで、クルマでの移動が非常に便利な県になっています。

●山陰道(鳥取県米子市〜島根県出雲市)

 ここは典型的な「まだら高速」で、有料区間と無料区間が交互に出現。「安来道路」と呼ばれる米子西IC(鳥取県米子市)〜東出雲IC(島根県松江市)間は有料、「松江道路」と呼ばれる東出雲IC〜松江玉造IC(島根県松江市)は無料、そして松江玉造〜出雲IC(島根県出雲市)は有料です。

 米子〜出雲間は山陰の中心地域だけに、無料区間の交通量は約5万台/日と大変多いのですが、有料区間は1万台弱/日に激減します。多くの地元ドライバーは無料区間だけを利用して、有料区間は並行する国道9号線や広域農道などを走っているのです。

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「まだら高速」状態で、交通量にも影響が出ている山陰道の米子〜松江〜出雲市付近(2016年7月、清水草一撮影)。

 こんな“まだら状態”になった背景には複雑な事情がありますが、全線無料にすれば交通量は2〜3倍増になり、並行する国道の通勤渋滞が大幅に緩和されるのは、2010年の「無料化社会実験」で実証済みです。その財源をどうするかは難問ですが、安倍内閣が進める「地方創生」の一環と考えれば、無料にすることで効果が見込める路線の筆頭格であるといえるでしょう。

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コメント

3件のコメント

  1. 私の情報だと舞鶴若狭道、東海北陸道、上信越自動車道が4車線化に向けて着手しているようです。

    新東名高速道路や新名神は原則6車線にして、舞鶴若狭道、東海北陸道、上信越道、圏央道、高松道、東海環状道、常磐道は4車線工事をした方が良いです。

    そして暫定2車線の高速道路は休憩所だけNEXCOが運営して無料にすると良いでしょう。

  2. 現代の視点も大事だとは思いますが、

    高速道路などのインフラは30年、50年と使うと思います。

    では10年や20年後に人が車を運転しているのでしょうか?

    対面通行の危険性や交通容量の少なさの問題は無くなるのでは無いかと思います。

    なぜなら、車間距離すら開けなくても安全が保たれるように成ると思うからです。

    このように時代の変化は凄まじく、

    過去の前例が通用しない時代が近づいていると思います。

    それならば、変化が起きた際に素早く対応出来るようにする。

    その為に債務を早期に償還していく必要性があるかと思います。

    インフラなどの投資よりも技術革新に投資する方が、費用対効果が大きいと思います。

  3. 暫定2車線で建設するくらい需要がないなら初めから建設しないで、

    並行する国道の高規格化すべきだったのでは?

    高速を作るよりはるかにコストを削減できると思う。

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