100km信号ナシ「第3の東名」開通効果でたっ! 「名豊道路」全通2か月で周辺交通量“1万台減” ただし“詰まってます”の箇所も

国土交通省 名四国道事務所は2025年6月4日、国道23号「名豊道路」の全線開通2か月後の交通状況について発表しました。

愛知県内72.7kmの無料バイパス「最後の区間」開通効果でる

 国土交通省 名四国道事務所は2025年6月4日、国道23号「名豊道路」の全線開通2か月後の交通状況について発表しました。

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名豊道路の豊橋臨海部。大型車の通行もかなり多い(乗りものニュース編集部撮影)。

 名豊道路は名古屋市と豊橋市を結ぶ全長72.7km。今年3月8日に蒲郡バイパス(豊川為当IC~蒲郡IC、9.1km)が開通。国道1号バイパスの浜松市内から連続して名古屋まで約100kmにわたり、信号のない高規格道路が形成されました。

 豊橋バイパスの前芝ICから蒲郡ICまでの所要時間は、最大9分の短縮に。開通前は県道豊橋幸田線を利用した場合、平均27分かかっていたところ、開通後は名豊道路利用で18分になったといいます。

 また、蒲郡バイパス開通区間の交通量は12時間あたり約1万6500台を記録。これに伴い、並行する国道1号や県道豊橋幸田線などでは交通量が大幅に減少し、特に豊川市周辺では両路線から交通量が合わせて約1万台減ったそうです。開通区間の末端に近い国道1号の交差点や、蒲郡のオレンジロードの交差点部などでは渋滞がほぼ解消しています。

 名豊道路の全線開通は、東三河地域の物流企業からも「名古屋市と東三河地域間の移動時間が10分程度短縮され、ドライバーの拘束時間の削減につながっている」との評価を得ているとのこと。

 ただ、信号がないとはいえ暫定2車線であることから、日中は各所でノロノロ運転となっていることや、むしろ時間が読めるようになった国道1号を利用する事業者もあることなどが報じられています。

 今回の速報でも、豊川為当ICの合流部で速度低下が発生していると明記されています。複数台が連続して合流する際に、本線車両がブレーキをかけるため、後続車両にも速度低下が伝搬する状況が確認されているそうです。

 このため、蒲郡市長が開通後の渋滞状況を見て、早期の4車線化を求めていくと表明するなど、その声が高まっているようです。

【地図/写真】これが「名豊道路」の開通区間と効果です!

【特集】2025年春の道路開通ラッシュ!

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コメント

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4件のコメント

  1. >複数台が連続して合流する際に、本線車両がブレーキをかけるため

    本人たちは自覚ゼロなんだろうけど、要は下手なんだよね。合流地点って手前からわかっているんだから、余裕を、もった車間距離とっていれば、ブレーキなんかいらない。

    おおくのケースでいえることだが「停止でもないのに、ブレーキ踏むのは下手」という認識を持ってほしい。強引に割り込まれたなどの例外はあるが、大抵は自分が下手なのがブレーキ踏んでいる原因や。

    高速の上り坂でも「おれは天才ドライバ―!目をつぶっても一定速度ではしれる!……あっあぶない!前の下手くそが速度おとしていたせいでブレーキだよ!!!下手くそが!」とかさ。あたまうましかでしょ。ブレーキ踏んだのは自分のドへたくそ運転が原因ってまったく気づいていない。

  2. 道路の構造はわかりませんが、開通後沿道にロードサイド店などの大型商業施設が立ち並んでしまい、せっかく作った道が渋滞道路になってしまわないかが心配です。

    出店規制や渋滞対策を義務付けるなどの対策も必要に感じます。道路も遠近分離を考えてほしい。そうでないと旧道沿いが寂れてしまい、高齢者など車を持たない人の買い物難民発生につながります。

  3. この前、初めて明豊道路を利用しましたが、もちろん用もないのにめずらしさに通行したわけではありません!仕事の為に通行しました。開通する前の道路を走行した方が早いです!道もがらがらで付近の住民も安心出来ていると思います。上り下り!両方大渋滞でした。

  4. 昼間は使わない方がいい。