『紅の豚』に出てきそう!? いかにも「古そうな複葉飛行艇」が第二次大戦で引っ張りダコだったワケ「空母にも発着できます!」

海面や湖面など水上でも発着できる性能を持つ飛行機、それが水上機や飛行艇です。水上発着のため大きなフロートを備えていますが、なかには車輪だけでなく着艦フックまで備えて空母の狭い飛行甲板に発着できたものもありました。

『紅の豚』に出てきそうな複葉の小型飛行艇

 第2次世界大戦中、イギリスは複葉単発の小型飛行艇スーパーマリン「ウォーラス」を運用しました。同機は、まるでアニメ映画『紅の豚』にでも出てきそうな外観をしていますが、飛行艇ながら陸上からも発着でき、戦艦からのカタパルト射出、果ては空母への発着艦もこなせるほどの汎用性を持っていたとのこと。「ウォーラス」とは、いったいどんな飛行艇だったのでしょうか。

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第二次世界大戦前の1937年に撮影されたニュージーランド海軍の「ウォーラス」飛行艇(画像:パブリックドメイン)。

「ウォーラス」を生んだスーパーマリン社は、傑作機「スピットファイア」を生んだ航空機の名門メーカーです。その誕生は既存企業の買収で、1916年にパワーボートやヨットの設計者で、飛行艇にも見識があるヒューバート・スコット・ペインがペンバートン・ビリング社を入手し、名称をスーパーマリン・アヴィエーション・ワークス社(以下スーパーマリン社)に変更したのが発端です。ちなみに、社名は「海原(Marine)」を「飛び越える(Super)」という意味です。

 こうしてスコット・ペインが社主となった翌年、航空機設計技師レジナルド・ジョセフ・ミッチェルが入社します。なお、彼は後年、前出の傑作戦闘機「スピットファイア」を設計しています。

 彼は精力的に仕事と向き合い、当時の同社の看板ともいえる飛行艇の設計においてその才能を示します。さまざまな試作戦闘飛行艇を手掛けますが、いずれも機体が艇体を兼ねており、複葉で上下の主翼のあいだにエンジンが配されたデザインでした。

【画像】空母でも発着できます!「ウォーラス」飛行艇の様々なシーンをイッキ見!

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