「軍服にしちゃトガりすぎだろ!」ガンダムの「ネオ・ジオン軍」がハデハデ服となったワケ

ガンダム世界でハマーン時代のネオジオン軍はなぜあのようにハデハデな軍服だったのでしょうか。その謎にせまります。

Zガンダムになるとさらに服装は自由に

 続編『機動戦士Zガンダム』となると、服装はさらなる変化を見せます。

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第三勢力の若き有力者(イラストレーター:ハムシマ)

主人公のカミーユ・ビダンが所属する反地球連邦組織「エゥーゴ」は連邦軍とは異なる制服を採用します。特に女性用はノースリーブでミニスカートというもので、特にファ・ユイリィはズボンを穿かずにミニスカートにしていました。無重力空間では特に風紀上問題がありそうなデザインでしたが、問題とはされてはいないようでした。

 なお、ラスボスとなるシロッコに関しては、グレーのノースリーブの制服を最初に着用しています。元々所属していた木星船団の制服の可能性もありますが、この時代の地球連邦軍は、内部に特殊部隊兼軍閥である「ティターンズ」を抱えているため、同組織の制服の可能性も考えられます。

同じ組織内で制服のバリエーションがあるという例としては、現実でも、騎兵部隊から発展した警察組織のほか、テロ対策から平和維持活動(PKO)まで行うイタリア「カラビニエリ」のような組織があげられます。同組織は国防省管轄の軍隊でありながら、警官のような服装から地上戦用の軍服、儀仗兵の格好の服まで様々な格好があります。

 前述した2組織に加え、『機動戦士Zガンダム』には第3勢力アクシズ(後にネオ・ジオン)も登場します。

 同組織を率いる女性リーダーのハマーンは、登場時にはそもそも軍服すら着ておらず、黒ずくめの恰好でした。彼女が『Zガンダム』では20歳という若さであることも含めて、謎の多い人物です。

 そもそも、ジオン軍(後の残党軍含む)がいかに手柄によって急速に出世できるとはいえ、20歳の女性がまさか大将や元帥ということもないでしょう。少なくとも『Zガンダム』の時点では階級を表すものを身に着けている気配もないため、軍制の適用外の超法規的な立場、あるいはミネバ・ザビの摂政が軍の階級に優越する、といったルールがあったのでしょう。ミネバは軍服を着ているので、ハマーンは意図があって「あえて着ていない」と予想できます。

【画像】実は全部ひとつの組織! これはやたら軍服が多いカラビニエリです

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