戦車や自走砲など80両が街中に次々出現! 一般道まで封鎖いったい何が?←じつは10年ぶりの実施です
先日、北海道のほぼ中央にある上富良野町で、一般道を封鎖して戦車などが走り回りました。これはこの地にある自衛隊駐屯地が創立70周年を迎えたからです。市中行進は10年ぶりとのことで、その様子を紹介します。
戦車の排ガスを浴びながら見る行進
いよいよ午前11時10分過ぎから市中観閲行進が始まりました。鈴木駐屯地司令が観閲するなか、1/2tトラックや96式装輪装甲車が姿を見せます。その後も88式地対艦誘導弾の発射機搭載車などが続きますが、私の席の前はパレードこそ見やすいものの、背景には空き地が広がり、あまり市街地らしい雰囲気ではなかったので、席を離れて “陣地変換”。行進ルート上にある曲り角の前へと移動して、その他の装軌車両を待ち構えることにしました。

ここは路面保護などの目的で土を盛ったコーナーを車両が次々と眼前で曲がっていく、まさに “砂かぶり席”と言える絶好のポジション。そして朝方、装備品展示会場で見学した多連装ロケットシステムの自走発射機M270や92式地雷原処理車、後ろ向きに進む様に見える75式ドーザ、小山のような99式自走155mmりゅう弾砲などが、絶対に他の自衛隊イベントでは目にすることがない間近な距離で通過していきます。
最後に第2戦車連隊に配備されている90式戦車や10式戦車が次々と姿を現すと、見学者からひときわ大きな歓声が起こりました。中には戦車搭乗員に向けた明らかに家族と思える声援まで聞こえ、沿道はアットホームな雰囲気に包まれてパレードは終了となりました。
初めて参加した上富良野駐屯地の創立記念行事と市中観閲行進ですが、自衛隊員と町民の結びつきが深く、非常に印象深いものでした。聞けば町の人口の約30%が隊員とその家族だそうで、自然な流れでしょうか。また10年後の創立80周年記念行事で同様な市中観閲行進が行われるなら、再び訪れたいと思うほど迫力あるパレードでした。
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