夢の「電化道路」実現間近!? 走るだけでEV充電 どんな仕組み? 税金も法律も変えてしまうかもしれない
舗装大手が展示会で「電化道路」の技術サンプルを展示。走るだけでEV(電気自動車)が充電される道路が、意外と早く実現するかもしれません。
ここまで実用化に近づいていた!
目下の課題は、この施設が道路付属物として認められるかなど、法律の枠組みの検討という段階にきているそうです。

NEXCO東日本は、2029年度に高速道路本線での走行中給電を実施することを発表しています。政府は2030年までに、充電インフラを整備してEVの「ガソリン車並みの利便性を実現」するという目標を掲げていますが、東亜道路工業の担当者によると、それまでに実現のメドがつくのでは、という話でした。
その整備コストを聞いたところ、東京-大阪間の高速道路を想定した場合、「もっと(いろいろな価格が)乗るとは思いますが」と断ったうえで、約1700億円とのこと。どこまで正確かは分かりませんが、巨額であることは間違いなさそうです。
EVユーザーだけが利用する街なかのEV充電器とは違い、極めて公共性の高い道路という空間そのものを“電化”するのならば、その整備コストは誰が払うの? という議論が起こりそうです。
たとえ民間のNEXCOといえども、非EVユーザーにとって無用の設備に高速道路料金を財源として巨費を投じるのでは、公平な料金負担の原則に相違するとも考えられます。2050年までのカーボンニュートラルを目指す日本にとって、電化道路の整備は、自動車諸税や法のあり方まで変えるキッカケになるかもしれません。
コメント