春と秋の日曜・祝日に2往復だけ 京王線沿いを20km走る路線バスとは
新宿〜よみうりランド間にもバス路線
しかしさらに変わり種なのが、小田急バスの新宿駅西口〜よみうりランド間の路線です。系統番号はありません。運転は毎日ではなく、3月16日〜6月15日と9月16日〜11月15日の日曜と祝日のみ。本数も新宿駅西口発は10時00分と15時10分のたった2本です(よみうりランド発も同様に2本のみ)。
バスは新宿駅西口を出発すると、国道20号(甲州街道)を西に進みます。途中の笹塚二丁目から調布バス停までは25分間ほどノンストップ。そして鶴川街道で多摩川を渡り、京王相模原線の京王よみうりランド駅を経由し、少し山を登って終点のよみうりランド(川崎市多摩区)に到着します。21.4kmの道のりを70〜75分ほどで走行。運賃は210円(ICカード206円)均一です。
ちなみにこのバス路線は、京王線・京王相模原線がほぼ全線にわたり並走しています。電車だと新宿〜京王よみうりランド間は所要時間が25〜30分、運賃は290円(ICカード288円)です。まったくの同一区間ではないにせよ、本数や所要時間では電車が有利、運賃ではバスが有利といったところです。
しかし、それではなぜ、このようなバスが運行されているのでしょうか。小田急バスに聞いてみました。
新宿駅西口〜よみうりランド間の路線バスを運行している理由としては、利用者が「少なからずいる」からといいます。また、京王線では使えない「東京都シルバーパス」が小田急バスでは使えるということも挙げています。このパスは、東京バス協会が都内在住で70歳以上の人を対象に発行しているもので、都営地下鉄や都営バスをはじめ、都内各社の路線バス(一部除く)が利用できます。3点目の理由としては、よみうりランド周辺の川崎市や東京都稲城市周辺でも、小田急バスの路線があることから、その振興に寄与しているということです。
しっかりと計画を立てて、そしてある程度の時間を確保する必要がありますが、このような“ちょっと長い”路線バスに乗って、ちょっとした旅行気分を味わってみてはいかがでしょうか。
【了】
今は渋谷とか新宿などの大きなターミナル発着になっている路線バスもその昔は東京駅起点で少し長めに走る路線もあったな。
東98上りは首都高経由の急行があった
今、あなたにオススメ!の欄では何故かこの記事の写真が都営バスって?
花小金井〜青梅線は、柳沢より昔々は阿佐ヶ谷まで来てましたからね。
懐かしい。
新宿~よみうりランドのバス運賃は、記事当日現在でも現金220円。ホントに取材してるのかな?