東海道新幹線、聞いてはいけない車内放送 「運転室に行け」?

聞いてはいけない車内放送

 東海道新幹線の回送列車で、普段から乗客に向けて行われている車内放送は次のようなものです。

「ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ この電車は、回送列車です。ご乗車いただけません。間違えてご乗車されているお客さまは、進行方向前寄りの、運転室までお越しください」

 終点へ到着したのちも引き続き車内に残っていたり、間違って乗ってしまった人へ向けたもので、目覚まし時計のような「ピピピピッ」という音とともに繰り返し、日本語と英語で車内へ放送。乗務員のいる運転室へ来るよう、うながしています。鳥飼車両基地行きの回送8660号車内でも、新大阪駅を発車するまで幾度となくその音が響きました。

 そのため、この車内放送を聞いたことがある人は少ないでしょう……といいますか、“聞いてはいけない車内放送”です。

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新幹線に乗っていて「気がつけば車庫」はあり得るのか。写真は鳥飼車両基地(2016年7月、恵 知仁撮影)。

 さて、たとえば東海道新幹線で列車が終点に着いたとき、車内清掃があれば寝ていてもその際に起こされます。しかしその列車が車内清掃をせず、車両基地へ行ってしまう場合はどうなるのでしょうか。冒頭に述べた「気がつけば車庫」、私(恵 知仁:鉄道ライター)は1980年代に、ある地方の在来線で経験したことがあります。

 JR東海によると、車内清掃をせず、折り返し回送列車として車両基地へ戻る場合でも必ず車内の点検を行い、「気がつけば車庫」がないようにしているとのこと。確実にそうするため、先に書いたような車内放送をあわせて行っているわけです。

 今回、「回送列車に乗る」という珍しい体験をして鳥飼車両基地に向かった「東海道新幹線のおしごとを学ぼう」ツアー参加者らのなかには、この聞き慣れない車内放送に驚き、思わずキョロキョロする人も。

 ちなみに、私が「気がつけば車庫」をしてしまったときは幸い、その回送列車の一部車両がすぐホームへ戻ることになっていたので、それに便乗して無事、旅を続けることができました。

【了】

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コメント

5件のコメント

  1. 本放送の前の信号音は「不審者が侵入しました」の信号パターンですよ.
    運転席の方に移動させないと,運行が止まることがあるのです.

  2. これさ例えばつばさやこまちだと運転席にたどり着けない場合があるけど
    そんときは諦めるのかな?

  3. 昔名鉄のパノラマカーで最後尾の展望席を逆向きにしてて爆睡。
    気付いたら終点の犬山を逆方向に出発する所で、折返しかな?と思ったら、まさかのポイントを転線して犬山車庫に向かったのを思い出した。

  4. あるある。
    昔、能登半島から金沢行きの50系客車の鈍行列車で爆睡。金沢駅を寝過ごして、金沢運転所で車掌に起こされて慌ててデッキに出たけどホームが無い(-.-;)y-~~~
    折しもフェーン現象で40度超えの猛暑の中、金沢駅まで線路脇を歩き、金沢駅のホームの先端から登って生還した事が。

    1981年夏の思い出

  5. もう何十年も前のことだけど、都営新宿線で寝てしまい
    乗務員に起こされたのが笹塚の折り返し用引き込み線。
    折り返すまで20分くらいの静かな車内と
    折り返してドアが開いたときに
    始発を待つ人たちの視線が気まずかったな。