中国旅客機の“ばく進”止まらず!? 「ヒット機あるあるな展開」に踏み切った…その「最新事情」を祭典で見た

中国発の旅客機「C919」が近年新たな動きを見せ始めています。多くヒット機で“お約束”的となっていた派生型が出現する見込みなのです。その最新状況を取材しました。

2023年に「派生型」つくります計画発表

 エアバスA320とボーイング737の対抗馬となるべく、中国の航空機メーカー「COMAC(中国商用飛機有限公司)」が製造した旅客機「C919」が、近年新たな動きを見せ始めています。A320、737をはじめ、多くの旅客機で講じられてきた“ヒット機のお約束”的な派生型が出現する見込みです。

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C919(画像:COMAC)。

 2025年6月に開催された、世界最大級の航空イベント「パリ航空ショー」では、同社がC919の短胴型と胴体延長型の模型をブースで展示しました。

 C919は2024年に本格的な海外進出を“宣言”し、2月に中国国外で初となるデモ飛行をシンガポールで披露。短胴型についてはチベット航空から40機を受注しました。この機体はチベット高原など高地の運航が中心のため、「plateau(高原))型と名付けられました。短胴型も胴体延長型を開発する構想は2023年に発表されていましたが、短胴型が先に実現へと近づく運びとなったのです。

 C919は標準型が158~192人乗りなのに対し、plateau型は140~160人乗り、胴体延長型は200~240人乗り。航続距離は3タイプともに5555~5834kmということです。

【写真】結構違う…これが「中国製旅客機の新型」全貌です

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