「俺のスマホ、逝った――!!」 真夏の車内で“耐えられる温度”知ってますか? 車内放置すると「終わる」モノたちの対策法

真夏の車内は想像以上の高温となり、スマートフォンやETCカードなどの精密機器にとって過酷な環境になります。そうした機器が対応できる「温度」の上限、ご存知でしょうか。対策もあります。

ETCもおかしくなる!?

 もう一つ、見落とされがちなのが「ETCカード」です。

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炎天下の駐車場では、車内が直射日光にさらされる。可能なら日陰を選んで停めたい(植村祐介撮影)

 ETC車載器は、真夏の車内が高温になることを想定して作られており、動作温度は多くの製品で85度までとされています。

 しかしETCカードは車載器よりも高温に弱く、真夏の車内への長時間の放置は、ICチップの不具合につながります。もしICチップに不具合が発生すると、ETC車載器によるカード情報の読み取りができなくなり、ETC通行が不可能になるのです。

 このようなスマホなどのリチウムイオン電池内蔵機器や、ETCカードの高温に起因するトラブルを防ぐには、駐車中の車内にそれらを放置しないことが、最大の対策となります。

 ただクルマを駐車場に停めての海水浴などで、盗難(置き引き)や紛失のリスクを考え、スマホやETCカードをカギのかかる車内に残しておきたいという人もいるでしょう。

 そういう場合には、100円ショップなどで売っている小型の保冷バッグにスマホやETCカードを入れ、保冷剤もしくはコンビニで買える冷凍されたペットボトルドリンクとともに保管しましょう。このとき保冷バッグ内での結露などを考え、スマホやETCカードは「ジッパー付き保存袋」に入れることをお勧めします。

 保冷バッグはトランクやリアシートの足下など、直射日光が当たらず、また車外から目に入らないところに置くのが適切です。さらにサンシェードでフロントウインドーを覆うのも、車内温度の上昇を防ぐためには効果的です。

 ただこうした保冷剤や冷凍のペットボトルも、その効力は一定時間しか続きません。効力を過信せず、長時間の放置は避けるべきです。

【なるほど!】これが「車内にスマホを残しても壊れない対策」です!(写真)

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