ロシア軍が最大規模の空爆 防空任務中にウ軍F-16が失われる 機体の損失よりも問題はパイロットの喪失

ウクライナ国防省は2025年6月29日、防空任務中にF-16戦闘機1機が墜落し、パイロット1名が死亡したと発表しました。

3人目のパイロット死亡者

 ウクライナ国防省は2025年6月29日、防空任務中にF-16戦闘機1機が墜落し、パイロット1名が死亡したと発表しました。同国空軍によると、死亡したパイロットはマクシム・ウスティメンコ中佐です。

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編隊飛行するウクライナ空軍のF-16(画像:ウクライナ空軍)

 墜落の詳細は明らかにされていませんが、29日未明にロシア軍が行った、数百機におよぶ自爆ドローンおよび巡航ミサイルによる空爆のさなか、防空任務中に発生したものと見られています。空軍は「航空機を人口密集地域から遠ざけるため全力を尽くしたが、脱出する時間がなかった」と説明し、「英雄的だった」とウスティメンコ中佐を称えました。

 なお、この日の空爆は、2022年2月のロシアによる侵攻開始以降、最大規模の一つであり、ウクライナ軍はミサイル38発、自爆ドローン436機を撃墜したと発表しています。

 ウクライナ空軍は2024年夏頃から、主に巡航ミサイルやシャヘド136といった長距離飛行可能な自爆ドローンへの防空対応にF-16を使用しています。今回の墜落により、これまでに失われたF-16は4機目、戦死したパイロットは3人目となりました。

 F-16の機体は、供与を表明した各国から順次納入されており、機数は徐々に増加傾向にあります。ただし、パイロットに関しては、これまでウクライナ空軍が運用していた旧ソ連製戦闘機とは操作方式が大きく異なるため、高度に専門化された訓練が必要で、最短でも約半年を要すると言われています。今回の墜落で、またもやウクライナ空軍は貴重な人材を失ったことになります。

【画像】死亡したマクシム・ウスティメンコ中佐ほか

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