日本唯一の「貨物専用航空」NCA、8月よりANAグループに 基本合意から2年、難航の「中国当局の承認」を”条件付き”で取得…その内容は?
日本で唯一「ジャンボ機」を使う航空会社です。
条件は”3つ”
ANA(全日空)などを傘下に持つANAホールディングスは、日本唯一の貨物専用航空会社であるNCA(日本貨物航空)の完全子会社化について、中国市場監督管理総局により、条件付きで認可を受けたと2025年7月1日に発表しました。これにともない、2025年8月1日にNCAがANAホールディングスの完全子会社となる見込みです。

ANAホールディングスは2023年3月、NCAの株式すべてを日本郵船から取得する基本合意を締結しました。しかしその後、中国市場監督管理総局の審査に時間を要したことで、子会社化の実施予定日を8度延期していました。
なおANAホールディングスによると、今回の認可にあたり、中国市場監督管理総局から以下の条件が付与されたとのことです。
・中国航空会社の日中路線定期便について、成田空港と関西国際空港で受託する貨物グランドハンドリングを継続する。また、契約更新を断らない。
・中国航空会社が日中路線定期便に新規参入、および増便する場合、成田空港と関西国際空港で受託する貨物グランドハンドリングを提供する。
・3成田=上海路線について、新規参入者が求める場合、ANA貨物便が使用しているスロット(1往復/日)を譲渡する。
なお、NCAの完全子会社化にともない、ANAホールディングスは2026年3月期第2四半期連結会計期間より貸借対照表、損益計算書を連結する予定といいます。
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