ロシア軍の移動式高性能レーダー ウ軍が“長距離爆撃”を実施! 可能にした画期的な戦法とは
ウクライナ政府の公式サイトである「ユナイデット24」は2025年7月3日、高性能レーダーシステム「Nebo-M」シリーズに損傷を与えたと発表しました。
約3億ドル(約435億円)相当の損害?
ウクライナ政府の公式サイト「ユナイテッド24」は、2025年7月3日、ロシア軍の高性能レーダーシステム「Nebo-M」シリーズに損傷を与えたと発表しました。

攻撃は7月1日から2日にかけての夜間、ロシアの支配下にあるクリミア半島で実施されたとされています。作戦を担った南部防衛軍によると、水上ドローンと無人機を連携させた複合的な攻撃だったということです。
ウクライナ軍が公開した映像には、海上ドローンが沿岸付近まで接近し、その後ボート上から無人機を発進させる様子が映されています。この無人機は、「Lazar(ラザル)」と呼ばれるUAV(無人航空機)とみられ、攻撃目標まで飛行した後、レーダーシステムと思われる車両に爆弾を投下しています。
ウクライナ軍はこの攻撃により、Nebo-Mを構成するRLM-MおよびRLM-Dの各レーダーユニット、ならびに指揮統制ポストの計3基に損傷を与え、総額約3億ドル(約435億円)相当の損害を与えたと主張しています。
Nebo-Mは、F-22やF-35のようなステルス性能を備えた第5世代戦闘機や、長距離弾道ミサイルの探知も可能とされており、S-300やS-400といった対空ミサイルシステムとデータリンクすることで、敵の航空脅威に迅速に対応する能力を持ちます。そのため、ロシアにとって極めて重要なレーダー資産とされています。
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