山形新幹線「E8系」新たに1編成で故障確認 原因特定は? 直通列車は3往復に拡大へ

JR東日本は7月9日、山形新幹線で相次ぐE8系車両の故障について調査経過を発表しました。19日以降、直通列車を現行の1往復から3往復に拡大する方針です。

E8系4件の故障で運行に影響

 JR東日本は2025年7月9日、山形新幹線のE8系電車で相次ぎ発生した故障について、現在の調査経過と当面の対応を発表しました。少なくとも7月中は、福島駅での折り返し運転を原則として続けるといいます。

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山形新幹線E8系(画像:写真AC)。

 車両故障は6月17日に発生しました。原因は補助電源装置の半導体素子の損傷ですが、詳細な原因は現在も特定できていません。今回新たに、車両基地に留置中のE8系1編成でも補助電源装置の故障が発見されました。JR東日本は気温などの環境的要素を含め、あらゆる観点から原因究明を進めています。

 現在、山形新幹線は直通1往復を除き、福島~山形・新庄間で折り返し運転を実施しています。7月19日以降は直通を現行の1往復から3往復に拡大しますが、使用できる車両数に限りがあるため山形新幹線(福島~山形)の本数が減る見込みです。7月15日以降の具体的な運転計画は11日に発表されます。

 また、東北新幹線の座席数を増やすため、現在山形新幹線内に留置しているE8系を深夜時間帯に東北新幹線内に順次回送し、17両の列車を増便します。原因究明の見通しが立っていないことから、少なくとも7月中はこのような対応を継続し、8月以降については改めて発表するとしています。

【故障ドミノ…】これが新型「E8系」走行不能の原因です(画像)

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