戦闘機の名門が「船」自衛隊に提案中!? 日本にピッタリかもしれない北欧サーブの高速戦闘艇とは 「日本で作って輸出」もアリ?

中国の軍事力増強を背景として離島防衛能力を高めている自衛隊ですが、現在の舟艇の装備群には、能力的に欠けている部分もあります。その穴を埋める装備を、スウェーデンのサーブが自衛隊に提案しているといいます。

日本でライセンス生産の可能性も

 ただし、CB-90の導入で課題となり得るのは、日本とスウェーデンとの物理的な距離です。完成品を輸入するとなれば、当然輸送コストもかかるほか、修繕や改修なども大きな手間となります。

 そこでもし、日本の造船所でライセンス生産が可能であれば、そうした問題は一挙に解決できます。CB-90のライセンス生産は可能なのかという筆者(稲葉義泰:軍事ライター)の取材に対して、サーブは次のように回答しています。

「事業性その他いくつか考慮すべきパラメーターがありますが、弊社は既に他国でCB-90のライセンス生産実績があり、日本でもニーズに応じて当然検討したいと考えています」

 現在のインド太平洋地域における安全保障環境を踏まえると、とくに東南アジア諸国などを中心に、CB-90のような高速戦闘艇の需要は決して低くはないでしょう。そこで、仮に日本でCB-90のライセンス生産が実現するとなれば、日本をセカンドソースとした周辺国への販路開拓という可能性も考えられます。

 実際に、陸上自衛隊が採用した装輪装甲車「AMV」について、開発元であるフィンランドのパトリアは、日本におけるライセンス生産を担当する日本製鋼所の生産ラインをベースとして、この地域における販路開拓を目指しています。また、イギリスの船舶設計企業BMTとタッグを組んで「Caimen-Japan」と呼ばれる輸送艇を開発・製造するジャパンマリンユナイテッド(JMU)も、自社の造船施設で製造したこの輸送艇を東南アジア地域へ輸出しようと試みています。

 もしかすると、日本は今後各国の防衛関連企業から、インド太平洋地域における重要なセカンドソースとして意識されるようになるのかもしれません。

【これが日本で見られるかも…!】実際に活躍するCB-90を写真で(画像)

Writer:

軍事ライター。現代兵器動向のほか、軍事・安全保障に関連する国内法・国際法研究も行う。修士号(国際法)を取得し、現在は博士課程に在籍中。小学生の頃は「鉄道好き」、特に「ブルートレイン好き」であったが、その後兵器の魅力にひかれて現在にいたる。著書に『ここまでできる自衛隊 国際法・憲法・自衛隊法ではこうなっている』(秀和システム)など。

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コメント

1件のコメント

  1. 東シナ海の荒波に耐えられる航洋性はないサイズの小ささです。離島をベースに天気のいい時近海パトロールするとか逆上陸とかするには有効だと思いますが、筆者がイメージしてるようないつでも東シナ海を突き抜けるのはちょっと無理かな。石垣島配備で、宮古島、与那国島に逆上陸で使うのには有用だと思います。

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