よみがえるF-5の遺伝子 不遇の戦闘機メーカー、ノースロップ・グラマンの新たな野望

ひいきに負けた? しかしF-5の遺伝子は死なず

 F-20は、F-5をはるかに上回る格闘戦能力に加え、近代的戦闘機に必要なミサイルを使用した目視距離外交戦能力も付加されるなど高性能な機体でしたが、またもやまったく売れませんでした。なぜなら「アメリカ空軍機」という、これ以上ない“箔”のある軽量戦闘機F-16が存在したからです。

 またアメリカ政府も、F-16が売れれば売れるほど量産効果によって空軍に配備する機体の単価が下がる利点などから、国内外へ積極的にF-16の導入を働きかけ、F-20を放置しました。

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ノースロップF-20「タイガーシャーク」(手前)とT-38「タロン」(奥)。どちらもF-5を原型とする兄弟機(関 賢太郎撮影)。

 ノースロップ社は政府のF-16びいきに激怒しますが、1986(昭和61)年、ついに1機も売れることなくF-20の開発を放棄。同時に「軽戦闘機市場の世界制覇」という野望もついえてしまいました。

 それから30年。ノースロップ社のベストセラー機であったF-5の遺伝子は完全に途絶えたかに思えましたが、前述のように「T-Xプロトタイプ」としてついに復活を遂げたのです。しかもそのエンジンは、F-20に搭載されたF404の発展型。はたしてこの新たな“F-5の継承者”はF-20、F-18L、YF-17と消え去っていった一族のかたきを討ち、アメリカ空軍の次期練習機選定で勝利できるでしょうか。うまくいけば輸出を含め1000機の生産も、今度こそ“夢”ではありません。

【了】

 
    
 
    

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コメント

3件のコメント

  1. うん,F-20と言えばシン・カザマだね!!

  2. YF-23の愛称がスパイダー…?ブラックウィドー2では?

  3. F-5が先にあってT-38があとからアメリカ空軍に採用されたような書き方はおかしくないかな?
    初飛行はT-38のほうが早かったし、その前には米空軍との開発契約は結ばれていたはず。
    (F-5原型の戦闘機型は並行して自社開発)