荷物を地下鉄で輸送? 東京メトロと東武、物流3社が実証実験
旅客列車で荷物輸送は実はめずらしくない?
旅客列車で荷物を運ぶ取り組みは、かつて昭和時代は全国的に見られました。荷物車や郵便車を連結したり、客室の一部をアコーディオンカーテンなどで仕切ったりして、小荷物や郵便物、新聞、農作物などが輸送されていました。
近年では、2010(平成22)年まで両国駅(東京都墨田区)からJR内房線、外房線へ新聞輸送列車が運行されていたほか、2013年までは京成電鉄の一部列車に行商専用車両が設定されていました。
このような輸送は完全になくなっているわけではなく、現在も、たとえば新聞輸送は車両の一部を使用する形で複数の線区で行われているほか、行商人専用の列車も近鉄の宇治山田~大阪上本町間で「鮮魚列車」として運行されています。
近年では鉄道会社と物流会社が提携するケースも出始めており、京福電気鉄道とヤマト運輸が京都市内で実施しているほか、北越急行と佐川急便もほくほく線において「貨客混載」事業に取り組むと発表しています。
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