「電車を廃止」して拡幅しても“足りない!” 九州屈指の交通量の国道 「拡げられない道」を拡げたウルトラC
別府市と大分市を結ぶ国道10号、通称「別大国道」。九州でも屈指の交通量を捌くため、歴史的に拡幅が進められてきました。ただし地形的に“極めて狭い”のが特徴で、鉄道を犠牲にした過去もあります。
「埋め立てるしかない!」
この別大国道は、北九州から大分を経由して宮崎に至る東九州の南北軸の腰部にもあたる高崎山付近は、当時、並行する代替路はありませんでした。
そのためこの区間には別府-大分間の交通だけでなく、東九州を南北に移動するクルマのほぼすべてが集中し、膨大な交通量をさばくには、4車線では力不足だったのです。別大国道は長らく渋滞路の代名詞的存在となっていましたが、ようやくその状況が動くことになるのは、1990年代に入ってからでした。
1993年、待望の別大国道の6車線(片側3車線)化への拡幅工事がはじまります。拡幅にあたっては、山側に日豊本線が走る関係から、海側を埋め立てて新たな土地を求めるしかありませんでした。
この工事には10年以上を要し、2004年の部分開通により、別府-大分の両市役所間の所要時間は62分から30分まで短縮されたといいます。最終的には2012年に別大間の全線が6車線化されています。
また、1992年には高崎山背後の山中を貫く大分自動車道の別府IC-大分IC間(現在は東九州道)が開業、その後も北九州方面、宮崎方面への延長も行われ、東九州の南北軸の交通のかなりの部分が高速道路へと移転しました。そのため、現在この区間はほぼすべての時間、別府湾の景色を楽しみつつ順調に流れる快走路となっています。
なお、この周辺には高崎山に住むニホンザルの生態を観察できる「高崎山自然動物園」、古い歴史を持つ水族館「大分マリーンパレス水族館 うみたまご」など、人気の観光施設があります。拡幅以前は手狭だった駐車場も、拡幅工事とともに再整備されています。
別府や大分を観光で訪れ、高崎山やうみたまごに立ち寄るときは、両施設を結ぶ歩道橋から別府側を見渡してみてください。海に迫る高崎山と埋め立てられた道路から、地形に挑み克服した歴史がいまも感じ取れるはずです。
Writer: 植村祐介(ライター&プランナー)
1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。
違います。運転がとろくさいんです。せっかくの三車線の1番右を平気でトロトロ走るのが大分県民。それが渋滞を招いています。あと、道路作る奴らあたま悪すぎ。わざわざ混むような作りして。県外を見て勉強してください。いいたいですね。大分県民は井の中の蛙で世間をしりません
別名「別大高速道路」とも呼ばれる、昔から制限速度という概念を理解できない頭の悪いドライバーが信じられない速度で走る道。
拡張前は逆バンクになってる箇所もあって、何度も分離帯や植え込みに突き刺さってる車を見た。ここで速度超過取り締まりやったら、3日もあれば3桁は堅い。
失礼ながら別府、大分が巨体都市でも無いのに九州屈指の交通量ということは、他に全くといっていいほどに迂回路が無いんでしょうかね?
普通なら公共交通の利用を促進となるけど、その路線を廃止して道路にというのはなかなかない話ですね。