異例!「作りかけトンネル」一般車も通します! 埼玉-山梨“唯一のルート”通行確保へ 落石の現道は規制長期化
埼玉県は2025年7月22日、秩父市の国道140号で発生した落石による通行規制について第2報を発表。現道を回避する“建設中のトンネル”を暫定供用することで、一般車の通行も確保する方針を示しました。
一般車も「大滝トンネル」通します!
埼玉県は2025年7月22日、秩父市の国道140号で発生した落石による通行規制について第2報を発表。現道を回避する“作りかけのトンネル”を暫定供用することで、一般車の通行も確保する方針を示しました。

秩父市大滝で11日22時頃に発生した落石を受け、国道140号は三峰口駅近くの贄川(にえがわ)交差点から、道の駅大滝温泉までの約8.5kmにわたり、通行止めが続いています。
この区間は、秩父市街と、三峯神社・秩父湖・中津川渓谷といった観光スポットを結ぶほか、山梨県甲府方面へ通じる重要なルートですが、迂回路がありません。西武秩父駅と三峯神社方面を結ぶ西武バスが運休するなど、大きな影響が出ています。
現場は路上の落石も撤去済みですが、道路施設が損傷しています。さらに、法面調査の専門家による現場確認を実施したところ、法面に不安定な岩塊が複数存在しており、さらなる落石の可能性があることが判明したそうです。
県は交通規制の解除まで「4か月程度を要する見込み」と具体的な時期を明らかにし、さらなる対策を打ち出しました。
現在、高規格道路「西関東連絡道路」の一部として、この区間をショートカットする「大滝トンネル」(2053m)を県が建設しています。7月16日より、緊急車両およびスクールバスに限り、大滝トンネルを暫定的に通行化としていましたが、7月30日からは一般車も通行を可能にします。これにより埼玉-山梨の連絡も確保されます。
大滝トンネルの通行は24時間OKですが、歩行者、二輪車(自転車含む)は通行不可です。砂利道での暫定供用のため、時速15km/h以下という徐行での走行となります。
7月22日には大野元裕知事が現場を視察し、公式Xで発信。大滝トンネルについては、「現状ではかなり凸凹がありましたが、砕石を敷きならした区間では改善されています」とのこと。「一日も早い利用開始に向けて施工業者の皆様に昼夜兼行で工事を実施」しているといい、施工業者などに感謝の意を示しています。
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