「いよいよ動き出した」運休続く「東北のローカル線」復旧工事に着手 JR東最大の“赤字線区”復旧に安堵の声
大雨で被災し、運転の見合わせが続いているJR陸羽東線の鳴子温泉~新庄間で、本格的な復旧工事が始まります。
鳴子温泉~新庄間で復旧工事に着手
JR東日本は2025年7月25日、運転を見合わせている陸羽東線の鳴子温泉~新庄間について、9月から復旧工事間に着手すると発表しました。

同区間は2024年7月25日の大雨により、線路の盛土崩壊や土砂流入などが複数箇所で確認されました。そのため現在も不通で、バス代行輸送が行われています。
被災箇所のうち、今後、河川増水や土砂流失などで二次災害が起きる可能性がある7か所は、応急措置が済んでいますが、2025年9月から本格的な復旧工事に着手する予定です。
この7か所の工事の進捗にあわせて、ほかの12か所の工事も始まります。なお、瀬見温泉~東長沢間で土砂が流入した箇所については、森林管理者による発生源対策工事の施工状況を踏まえての着手となります。
ちなみに、今回の復旧区間のうち県境をまたぐ鳴子温泉-最上間は、100円の営業収入を得るのにどれだけの営業費用を要するかを表す「営業係数」が2020年度、2021年度にJR東日本のなかで最も高く、2023年度も「1万3465」を記録している赤字線区です。このためSNSなどでは復旧を危ぶむ見方もありましたが、復旧着手の報を受け、「いよいよ動き出した」「鉄路で復旧させる方針で良かった」などと安堵する声が見られます。
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