「岡山環状南道路」8月“チョットだけ延伸”します!? 中国地方“屈指の渋滞ポイント”混雑緩和は期待できる?

岡山市中心部への交通分散を目指し整備が進んでいる「岡山環状南道路」の整備が進展します。中国地方屈指の渋滞スポット「大樋橋西交差点」の混雑緩和も見込まれますが、どのような内容なのでしょうか。

国道2号と並走する「県道岡山児島線」と県道180号の接続部分が改良!

 国土交通省 中国地方整備局は2025年7月24日、進行中の国道180号「岡山環状南道路」の整備の一環として、「大樋橋西交差点」での交通切り替えを実施すると発表しました。交通切り替えは8月23日2時から実施され、これによって整備区間の一部が通行可能となります。

Large 20250728 01

拡大画像

「岡山環状南道路」の整備が進む大樋橋西交差点周辺。黄色部分が今回の交通切り替えの対象区間(画像:Google earth)

 岡山環状南道路は、岡山市中心部の南西、国道2号と180号が交わる「大樋橋西交差点」を起点に、180号を南へ延伸して、国道30号と交わる「錦南交差点」に接続する路線として計画されています。計画延長は2.9kmで、開通すれば岡山市中心部への通過交通が周囲に分散され、混雑緩和につながると期待されています。

 岡山環状南道路は2024年度の開通を予定していましたが、軟弱地盤への対策に時間がかかり、開通時期は2026年度ごろへと延期されました。しかし、今回の交通切り替えによって180号が“ちょっとだけ延伸”される形となります。

 開通するのは、大樋橋西交差点から、県南部への幹線道路「県道岡山児島線」までを南北に結ぶ、およそ100m強の区間です。延長はわずかですが、切り替え部分は並行する現道よりも広い幅員で、また交差点を含めた道路の線形も大幅に改良されています。現在、大樋橋西交差点と岡山児島線は片側2車線の狭い道路で接続されていることを考えると、延伸によって南北方向の移動はさらにスムーズになると期待できます。

 大樋橋西交差点は、交差点部で1日に12万台以上の交通量があるとされ、中国地方でも屈指の混雑ポイントとなっています。岡山環状南道路は、岡山市の中心部へ集中している通過交通を環状路線によって郊外へと分散させる「岡山環状道路」計画の一環として整備が進められており、今回の切り替え後も引き続き2026年度の開通に向けた工事が進められます。

 このほか大樋橋西交差点より北側の国道180号「岡山西バイパス」や、同環状道路の北側延伸部である「総社・一宮バイパス」、大樋橋西交差点以西の国道2号を立体化する「岡山倉敷立体(I期)」事業なども進行していく見通しです。

【ここがつながるのか!】これが岡山環状南道路の「プチ延伸」部分です(写真で見る)

最新記事

コメント