免許不要で「車道も歩道も走れる“クルマ”」超画期的だった! これぞ「特定小型原付」の真の目的!? 「免許返納後の足に」期待の声
glafitが開発している四輪型の特定小型原付に乗りました。16歳以上なら免許不要で乗れて、なおかつ歩道も合法的に走れる“クルマ”、期待する声は大きいようです。
シニアカーの代わりにもなるし「速い」
歩道走行モビリティは、いわゆるシニアカーを含めた“電動車いす”の領域ですが、ワクモビはここをカバーしてしまいます。「普通自転車サイズ」だからこそ歩道の走行が可能なのです。

さらに、今回はラジコンのようなコントローラーを通じた無線の遠隔操作による無人走行を披露していましたが、完全な自律走行も視野にあるといいます。広い工場や倉庫でキャリアを牽引して荷物を運ぶような用途も想定しているといいます。
glafit広報の安藤明子さんによると、このワクモビに期待するユーザーは多いとのこと。第一には「免許返納後のアシ」。電動車いすやシニアカーだと遅いため、出かける機会が減って引きこもってしまう問題があるといいます。
「一番大きいのは、親に免許を返納してほしい子世代からプレゼントしたいという声ですね」
安藤さんによると、2027年頃の市販化を目指しているとのこと。価格は、「シニアカーが70~80万円、軽自動車が150万円ほどなので、その中間くらい。100万円を切れるか……」というイメージだそうです。
glafitはペダル付原付でヒットを飛ばし、2023年の特定小型原付の制度創設には主導的な役割を果たしましたが、それ以前から四輪車の開発を目指していました。「電動キックボードの区分」に思われがち、ともすれば色眼鏡で見られがちな特定小型原付ですが、本来はこのように、かなり多様なモビリティを想定したものです。制度の柔軟さを、ワクモビはフルに生かす商品になるかもしれません。
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