「LCCより安いじゃん!」な“FSC”の航空会社、実際どうなの? パッと見“神コスパ”の裏で発生しうる“トラップ”とは
“節約派”の海外旅行者にとってまず候補にあがるのが、LCCの利用です。しかし実は中国のフルサービスキャリアでは、それよりも安い運賃でアジア圏の国に行けることもあります。ただ、果たしてこれは本当にコスパが良いのでしょうか。
マジで安すぎる「中華系FSC」
旅行期間を1週間程度と想定し、往路は8月26日(火)に東京を出発、復路は9月2日(火)にバンコクを出発というスケジュールで航空券価格比較サイト「Skyscanner」で調べると、直行便の最安値はANA系のLCC「Air Japan」で約3万9000円、わずかな差で「Thai Air Asia X」が続きます。JAL系のLCC「ZIPAIR」はAir Japanよりも1万2000円ほど高い水準の価格が案内されました。
ちなみに同日の同区間の最安値はANAでは約6万円、JALでは約8万8000円となっていましたから、LCCを使うと航空運賃を大幅に節約できることがわかります。
しかし中華系FSCでは、さらに安い価格が表示されます。同一日で検索すると、「中国南方航空」はAir Japanよりも1万円以上安い約3万4000円が、「中国東方航空」ではさらに4000円ほど安い約3万円が最安値なのです。
中国南方航空、中国東方航空とも、FSCだけにシートピッチはそこそこ確保されていて、LCCでは原則として有料となる手荷物の預け入れも無料、機内食やアルコールを含むドリンクも提供されます。それでいて価格差がこれだけあるわけですから、節約派の旅行ではこちら一択に思えるかもしれません。
ただし、これらの中華系FSCにも死角はあります。それは「乗り継ぎ」に起因するものです。
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