8月の新千歳空港保安検査すり抜け、再発防止なるか 国交省の策
「航空保安上極めて重大な事案」 国交省の再発予防策とは
国土交通省はこのトラブルを「航空保安上極めて重大な事案」ととらえ、9月13日(火)、全国の航空事業者や空港事業者などに対し、遅くとも10月末までに再発防止策を実施するよう指示したと発表しました。
具体的には、保安検査場では搭乗券所持者のみの入場を徹底することや、検査職員は持ち場を離れず検査業務に専念すること、また当面の措置として、「すき間」になりうる検査職員用の通路や、今回のすり抜けルートになった車いすレーンにゲートやフェンスを設ける、といった内容です。
また搭乗口では、基本的に搭乗券を持たない人は搭乗させないよう徹底。事象発覚後の初動対応についても、「第1報」「封鎖」「運航停止」に関する空港内の手順と手段が見直されます。
搭乗客に対しては、保安検査場において検査職員の指示に必ず従うこと、不正行為や迷惑行為などは搭乗拒否の対象になること、不正入場などにより生じる再検査や飛行機の遅延、欠航などの損害は賠償請求の対象になり得ることなどが周知されます。そして不正入場などは発見ししだい、警察に通報するとのこと。
2020年に「東京オリンピック」を控え、テロ対策などが重要になるなか、空港の保安検査を厳格に行っていけるかどうか、その今後が注目されます。
【了】
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