ホームドア未設置駅に警備員を増配置 東京メトロが転落事故防止策
盲導犬を連れた男性がホームから転落し死亡した事故を受け、東京メトロが再発防止策を発表。ホームドアのない駅への警備員の増配置や、駅係員へのインカムの導入などを実施します。
38駅55か所で警備員を増配置
盲導犬を連れた男性がホームから転落した事故を受け、東京メトロは2016年9月27日(火)、警備員を増配置するなどの再発防止策を発表しました。
事故は8月15日(月)夕方、青山一丁目駅(東京都港区)の銀座線ホームで発生。視覚障害者の男性が転落し、電車にはねられ死亡しました。
東京メトロは対策として、10月1日(土)からホームドア未設置の駅など38駅55か所で警備員の増員、配置時間延長を実施します。この対策はホームドアが整備されるまで行われます。
また、視覚障害者の利用が多い駅の改札口、ホーム、駅事務室のあいだで情報共有を素早く行うため、駅係員がハンズフリー型インカムなどを装着。青山一丁目駅、日比谷線の仲御徒町駅(東京都台東区)、東西線の高田馬場駅(同・新宿区)で10月1日(土)に試験導入し、順次拡大する方針です。
このほか、車いすの操作や障害のある人の介助方法などを身に付けた「サービス介助士」の資格取得を促進。2017年度中を目途に全駅の社員が資格を取得するよう取り組みが推進されます。
ホームドアの整備計画も見直し、工程の前倒しや視覚障害者の利用が多い駅などを優先することの検討が行われます。
【了】
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