「落石注意」標識、どう注意すべき? 「落ちている石に注意」は正解なのか?
山道などを走行していると、目にする「落石注意」の黄色い標識。しかし、落石を避けながら運転するのは容易ではありません。そのため、この標識は「道路に落ちている石に注意」とも考えられますが、それは必ずしも「正解」ではないようです。はたしてドライバーは、落石にどう注意すればよいのでしょうか。
注意すべきは上空か、はたまた地面か?
山道などで目にする「落石注意」の黄色い標識。クルマを運転しながら落下中の石を避けることは現実的には容易でないため、この標識は「道路上に石が落ちているかもしれないので注意して走行すべし」という意味だ、そういう解釈もあるようです。
しかしそれは、正しくなくはありませんが、正解でもありません。国土交通省道路局によると、この標識には「落ちてくる石」と「すでに道路上に落ちている石」の両方に対する注意喚起の意味があるといいます。
とはいえ、「落ちてくる石を避けながら運転しろ」と求めるのは非現実的ですし、「落石の可能性がわずかでもある場所は通行止め」とするのも、また非現実的でしょう。
「上を見ながら運転することはできないため、標識の細かい意味を考えるよりも、『落石注意』の標識を見たら、その地域全体に対する注意喚起ととらえて、注意しながら運転するよう指導しています」
自動車教習所の東洋モータースクール(千葉県八千代市)は、そのように話します。これが“現実的”なところといえそうです。
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