まもなく登場! 海自期待の新艦種「哨戒艦」どんな船? 誕生の裏には苦しい “台所事情” が
海上自衛隊の次代を担う新型艦として「哨戒艦」が間もなく進水します。ただ、護衛艦ほど大きくなく、また武装もミサイルや艦砲などないため強くありません。しかし、この船が整備されることで海自の人手不足が緩和される模様です。
洋上の警戒監視に支援艦艇まで担ぎ出している状況
海上自衛隊の新しい艦種「哨戒艦」(OPV)の進水が近づいてきました。同艦の建造が行われているのはジャパンマリンユナイテッド(JMU)横浜事業所磯子工場で、2025年11月に1番艦と2番艦が、2026年3月に3番艦と4番艦がそれぞれ進水。2027年3月に4隻全てが竣工し防衛省へ引き渡される予定です。防衛省の2026年度概算要求ではさらに5番艦と6番艦の建造費用が盛り込まれました。

これに関連して、搭載される30mm機関砲についても日本製鋼所広島製作所で出荷式が行われたことが今年(2025年)6月に発表されており、これまでイメージ画像しか出ていなかった新艦艇の姿がもうすぐ明らかになります。
こうした動きについて、関係者は「これまで警戒監視に割かれていた艦を本来の任務に戻すことができる」と話します。
哨戒艦は、中国など周辺国の海洋活動の急速な拡大、活発化が続く中、日本周辺海域の警戒監視を通常時から長期間にわたって行い続ける艦艇として導入することが決まりました。主任務である洋上での警戒監視の特性を踏まえて、長期にわたる滞洋性を確保するとともに、少人数での運用を可能とするため、自動化・省人化を図っているのが特徴です。
前出の関係者は、哨戒艦を取得することになった背景について「いろいろな船が通るたびにDD(汎用護衛艦)のような対空戦や対水上戦に向いていた船まで出していたが、最近はそれでも足りなくなって多用途支援艦や掃海艇まで警戒監視に投入していた」と語ります。
「海自の艦艇には海上保安庁の巡視船みたく直接、阻止するわけではないのに、多くの乗員が乗っている。人手不足の中で負担が増えているが、完全な無人化は難しい。それを考えると、これまでマルチタスク艦を警戒監視に置いていたのを、軽めの船が担うことにしたのはいいことだと思う」(関係者)
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