日本一? 京浜東北線なぜ「残念な行先」が多いのか 混雑招く“寸止め”に不満の声
乗りものニュースでは列車の「残念な行先」に関するアンケートを実施。その結果、京浜東北・根岸線が路線として最も多くの票を集めました。なぜ京浜東北・根岸線は「残念な行先」が多いのでしょうか。
桜木町まで行けば問題ナシ?ごった返す横浜
では、実際に設定されている「桜木町行き」は、蒲田止まりに不満を抱く利用者のニーズに応えているのでしょうか。

「関内でイベントがあると激混みになる」(30代・男性・首都圏在住)
「関内まで行くことが多いので」(60代・男性・中部在住)
関内駅は官庁街や横浜スタジアム、山下公園に近く、中華街へも徒歩圏内です。そのため、多くの利用客にとって目的地は桜木町駅ではなく関内駅。桜木町行きでは1駅手前で降りざるを得ず、不満の声が寄せられました。
また「イベントがあると関内駅と横浜駅で大量の積み残しが発生している」(30代・男性・首都圏在住)との声もあり、桜木町行きが前後の駅で混雑の原因となっている側面も浮き彫りとなっています。
さらに、桜木町より手前で終点となる「東神奈川行き」については、「横浜まで行ってくれればいろんな路線に乗り換えられるのに、東神奈川止まりのせいで最悪な場合、階段の上り下りが発生する」(30代・男性・首都圏在住)といった指摘もあり、横浜駅へのアクセスの不便さが不満につながっているようです。
こうした声からは、「磯子駅まで」「あるいは終点の大船駅まで運行してほしい」といった要望も多く寄せられました。
もっとも、実際には車両基地の位置や設備の制約もダイヤ設定に影響しています。蒲田や東神奈川には車庫があり、桜木町には折り返し設備がある一方、関内や横浜にはそれがありません。さらに、蒲田止まりの時間帯は貨物列車にダイヤを譲っているほか、横浜線との直通確保といった運用上の事情も絡んでいます。
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