寝台料金不要!「サンライズ」を“フツーの特急”として使うテクとは? 指定席料金で「ゴロ寝」5時間半 サイコーや!

寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」には、フルフラットながら普通車指定席扱いの「ノビノビ座席」が連結されています。料金は一般の特急と同じです。区間利用者はいるのでしょうか。

大阪到着、5時間34分の昼行特急旅

 外国人2人は旅を楽しむ雰囲気で乗車し、米子で降りて行きました。ただ、出雲市発19時30分辺りに最終「やくも」を設定して、区間利用を分けても良いように感じます。その場合でも岡山着は22時30分頃となり、新幹線上り最終の「みずほ614号」に乗り換えれば新大阪23時37分着ですから、需要はありそうなのですが。

 ちなみに、出雲市→大阪の昼行高速バスの最終は阪急観光バス「HK010便」で、出雲市駅17時50分発、大阪駅23時27分着。3列シートで通常運賃が5600~6500円なので、「ノビノビ座席」の9970円より安いですが、快適性では列車が上です。

 筆者が乗る上り「サンライズ出雲」の「ノビノビ座席」はその後、新見、備中高梁、倉敷では乗降なし。岡山には22時31分に着きます。ちなみに、「サンライズ出雲」から岡山22時41分発の「ひかり592号」に乗り換えると、新大阪23時32分着。出雲市18時32分発の上り最終「やくも30号」よりも27分遅くまで出雲に滞在できます。

「サンライズ出雲」は岡山を出ると、姫路、三ノ宮に停車します。0時11分着の三ノ宮では、デッキからホームを見ると、家族連れを含む11人が乗車してきました。

 0時31分、大阪着。5時間34分の旅が終わります。2025年現在、昼行特急で最長なのは博多~宮崎空港間の「にちりんシーガイア」で、上り宮崎空港発は5時間49分を要します。それに匹敵する乗車時間ですが、フルフラットで快適でした。なお、大阪では「ノビノビ座席」からは、筆者以外にも1人が下車していきました。

【取るなら絶対ココ!】ノビノビ座席の「当たり席」(写真)

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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