「駐車場が記録的な大雨で冠水」原因は?今後の対策を検討する有識者委員会を設置へ
2025年9月12日の記録的な大雨災害で冠水した三重県四日市市の地下駐車場「くすの木パーキング」について、国土交通省は同月19日に今後の対応などを発表しました。
市や民間事業者と連携し有識者委員会を設置
国土交通省・中部地方整備局三重河川国道事務所は2025年9月19日、短時間の記録的豪雨で冠水した三重県四日市浜田町の「くすの木パーキング」について、今後の対応方針を発表しました。

同パーキングでは、9月12日に市内で発生した集中豪雨により地下2階が完全に冠水し、地下1階も最大1.2メートル浸水しました。地下2階には約100台、地下1階と合わせて260台以上の車両が被害を受けました。
現在も駐車場内は停電が続き、地下2階には約10センチの泥水が残っている状況です。運営会社のディア四日市は、残された車両の移動に向けて所有者の特定を進めており、二次災害防止や無関係者の立ち入り制限のため、所有者に対して車内物品の引き渡しなどを個別に連絡しています。
詳細は「くすの木パーキング」公式ホームページに掲載されており、被災車両の登録が未了の所有者については電話での受付も行っています。
冠水時には、10か所ある出入口のうち電動車両用の3か所のうち2か所(国道側)で止水板が故障、残る1か所(市道側)でも急激な浸水により操作が間に合わなかったとのこと。また、歩行者用出入口7か所についても同様に止水板の設置が間に合わず、浸水を防げなかったとしています。
今回の被害を受け、国土交通省は四日市市や民間事業者と連携し、大雨時の対応手順や訓練の実施、雨水流入防止策の強化などを議論する有識者委員会の設置を検討しており、詳細は後日改めて発表するとしています
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