「はよ開通して…」線路9本またぐ念願の橋まもなく? 踏切ラビリンス「津田沼」縦断の新ルート 何がスゴイのか?

千葉県習志野市で事業中の都市計画道路「藤崎茜浜線(2工区)」が完成に近づいています。市もかねて「念願の橋」とPRしている「津田沼」エリアの新ルートです。

線路9本またぐ橋、もうすぐ開通?

 千葉県習志野市で事業中の都市計画道路「藤崎茜浜線(2工区)」が完成に近づいています。鉄道ジャンクション「津田沼」エリアを南北に結ぶ新ルートは、市もかねて「念願の橋」とPRし、開通を心待ちにしているものです。

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藤崎茜浜線の鉄道交差部。すでに橋は架かり、付属物も一部進められている(乗りものニュース編集部撮影)

 この橋は、京成本線と京成千葉線、京成松戸線が交わる京成津田沼駅の東側で新たに建設中。現地は、地上を走るJR総武線(各駅停車・快速)と京成千葉線を、掘割の京成本線がくぐるという鉄道交差部で、合計9本の線路の真上に、新たな4車線道路を整備しています。

 橋の北側は習志野警察署の真横に接続しており、そのまま北東の京成大久保駅方面へ直結しています。同駅周辺が最も恩恵を受ける地域かもしれません。JR線や京成本線の北側から、湾岸道路(国道357号)、新習志野駅(JR京葉線)付近、海浜大通りといった臨海部まで1本道で移動できる新ルートです。

 複数の鉄道が乗り入れる津田沼エリアは、踏切が多く、線路を越えるのに時間がかかります。建設中区間の周辺には線路をまたぐ道路もいくつかあるものの、京成本線の北側から湾岸道路まで、踏切を通らず1本でつながるルートは、ここだけになる見込みです。

 京成大久保駅周辺に住む40代男性は、「もっと前に出来ているはずだったんだけどね……」と話します。何十年も前から計画されている道路だけに、SNSでも「はよ開通してくれ」などと進捗を気にする投稿が多くみられます。

 進捗ですが、鉄道交差部の跨線橋はすでに架設が完了しており、現在は橋の付属物などとともに、その前後の擁壁を建設中です。開通も近いと思われますが、県千葉土木事務所は2025年8月、「鷺沼台側で追加の地盤改良工事を行う必要が生じたため、開通時期は精査しているところ」と発表しています。もう少しかかりそうです。

【けっこう出来てる!】これが津田沼の「線路横断新ルート」です!(地図/写真)

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