筑波山地ブチ抜き! 茨城県内の「最長トンネル」が27日開通 県西と県南&空港が近くなる!
茨城県の石岡市と桜川市を結ぶ「上曽トンネル」が、2025年9月27日に開通します。
県西と県南、空港も近くなる!
茨城県の石岡市と桜川市を結ぶ「上曽トンネル」が、2025年9月27日(土)に開通します。筑波山地を貫き、茨城の県南と県西の両地域が大幅に“近く”なります。

上曽トンネルは長さ3538mで、県内最長のトンネルになる見込みです。今回開通するのはこのトンネルを含む約5.6kmの区間。石岡市上曽と桜川市真壁町山尾を結び、県道7号石岡筑西線のバイパスとなります。
この県道7号は石岡市街から「茨城空港アクセス道路」が接続する常磐道の石岡小美玉スマートIC付近を通って、山側へ向かいます。トンネルができる上曽峠周辺は道幅が狭く、カーブや勾配が続き、大型車の多くが迂回を余儀なくされているほか、台風による倒木や積雪の影響で通行止めとなることもあり、交通の難所だそうです。
上曽峠を越えた先は、桜川市真壁の市街地を抜け、そのまま筑西市(下館)へ通じています。数々の乗りものを保存展示する筑西市の「ザ・ヒロサワ・シティ」の近くも通るため、常磐道・国道6号方面から同施設へのアクセスも大きく向上すると考えられます。
両市は整備効果について、県南地域と県西地域が結ばれ、茨城空港までを東西に結ぶ基軸も形成されるとして、地域間の連携強化が見込まれるとしています。筑西市など県西地域から茨城空港へは、北関東道経由だとやや迂回する形になりますが、今回の上曽トンネル経由はほぼ直前の短絡ルートとして機能するかもしれません。
この事業は、もともと県が1995年に事業着手し、凍結期間を経て2018年度に両市が引き継ぎました。おおよそ30年をかけての完成となります。
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