摩耗に強く“電費”向上! EV路線バス専用のタイヤ、TOYO TIREから「NANOENERGY M648 EV」登場
TOYO TIREがEV路線バス向けの専用タイヤ「NANOENERGY M648 EV」を発売しました。従来の車両に比べ車重が増えることや、電費性能が重要視されることなどを踏まえ、材料や構造、パターン設計などさまざまな側面から改良を重ねたといいます。
拡大するEVバス需要を見越して
TOYO TIREがEV(電気自動車)路線バス向けの専用タイヤ「NANOENERGY M648 EV」を発売しました。

EVバスは国内での導入が増えています。ただしディーゼルエンジンなどで動く従来のバスと異なるのが、大容量の駆動用バッテリーを搭載するため車両重量が増し、また電動モーター特有の高トルクによる発進や加速、制動時にタイヤへかかる負荷が大きくなる点です。そのため、タイヤにはこれまで以上に高い耐摩耗性能が求められます。
さらに1回の充電で走行可能な航続距離が重要視されることから、転がり抵抗に優れた低電費性能も求められます。そこでTOYO TIREは、本来は相反する耐摩耗性能と低電費性能を向上・両立させたタイヤを開発しました。
材料や構造、パターン設計などさまざまな側面から改良を重ねた結果、同社の既存製品(NANOENERGY M638)と比べ耐摩耗性能で8%、転がり抵抗で4%性能が向上したということです。特に、トレッド(接地面)に刻まれた細かい溝であるサイプを新たにサイド部にも施したことで、偏摩耗も抑制しています。
日本バス協会は2030年までに、EVバスを1万台導入する目標を掲げています。TOYO TIREは「これまでに蓄積した専門的な知見を生かし、お客さまの課題解決や社会のニーズに応えるトラック・バス用タイヤの開発と普及に注力することで、持続可能なモビリティ社会の実現に向け、今後も積極的に貢献してまいります」としています。
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