知られざる「法務省のパトカー」一体なんのため? 乗ってる人も“超特殊!?“ SUVなのはワケがある

2025年10月1日・2日に東京ビッグサイトで開催の「危機管理産業展(RISCON TOKYO)2025」では、法務省が「特別機動警備隊管車」と呼ばれる車両を展示していました。

刑務所などが被災した場合は同隊が対応

 同地震で被災した石川県には、金沢刑務所と七尾拘置支所という法務省矯正局の施設があります。同隊の初動任務は、これらの施設の安全確保だったそうです。

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災害派遣時に着る装備。どことなく消防隊員っぽい(斎藤雅道撮影)

 収容者がいる施設内に消防や自衛隊が災害派遣として入るには、安全性の観点から非常に煩雑な手続きが必要となるそうで、担当者は「塀の内側では消防や警察、自衛隊では動きが限られてしまうため、我々だけで救援、安全管理などを完結できるようにするのが私たちの仕事です」と話します。

 能登半島地震では、幸いにも施設内に大きな問題は発生しなかったため、その後は施設外の災害派遣活動にも参加したとのことです。これらの災害対応は各省庁が密に連携して行うもので、同地震では陸上自衛隊が中心となり基本方針や管轄区域、役割分担などをまとめて調整にあたっていました。

 展示されていた「特別機動警備隊管車」は、こうした派遣任務の際にも指揮車両として使用されるそうです。そのため、悪路走行なども想定し、SUVタイプが採用されています。

 なお特別機動警備隊は、刑務所内での暴動鎮圧から災害派遣まで幅広い任務を担うため、警察が使用する装備のほか、消防が使う人命救助用装備まで幅広い知識と技術を備えています。能登半島の被災地では、簡易シャワーの設営なども行いました。

 しかし、災害派遣では先輩にあたる自衛隊の手際には驚いたそうで「自衛隊はシャワーだけでなく、浴槽まで作っていました。我々はまだまだだなと思いましたね」と担当者は明かしました。

【意外とシンプル!?】これが、特別機動警備隊管車です(写真)

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ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。

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