高市さん「爆速で全線開通」を…! 奈良の「ブツ切り高速」進展に県知事も期待感 高架が途切れて“地獄の渋滞”

高市早苗氏が女性初の自民党総裁に選出。これにともない、地元・奈良では道路整備の進展に期待が高まっているようです。その最大の課題が「京奈和道」です。

残る2区間は“難物”が存在

 現時点で未開通なのは、奈良市から大和郡山市にかけての「大和北道路」12.4kmと、橿原市内の「大和御所道路」の一部(橿原北IC-橿原高田IC)4.4kmです。

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橿原北ICまでの建設中区間。国道24号は慢性的に渋滞。2024年(乗りものニュース編集部撮影)

 なかなか開通しない理由のひとつには、構造の難しさが挙げられます。大和北道路は、中間の奈良IC(仮称)を境に、北半分は主に国道24号より東側の奈良市街地を約4.5kmの地下トンネルで抜けます。南半分は高架区間です。

 2025年8月末時点で用地は99%取得済み、工事着手率は68%といったところ。ただし北区間のトンネル工事はまだ始まっていません。なお、この大和北道路は開通後、NEXCO西日本が管理する有料区間となる見込みです。

 大和御所道路も大半が高架区間ですが、未開通部の橿原北IC-橿原高田IC間は一部トンネル構造となる予定で、その開通見込みは示されていません。一方、橿原高田ICと国道165号「大和高田バイパス」を直結する「橿原JCTの大阪方面ランプ」のみ、2026年春の開通が予定されています。

 京奈和道沿いの国道24号は、大型商業施設が多数立地し、信号も多く、京奈和道の高架が終わって地上の国道にクルマがなだれ込む手前から渋滞が始まります。部分開通の状態が、渋滞に拍車をかけている側面があります。

 沿線自治体も早期整備を要望しており、その一つ田原本町は今年5月、大和北道路と大和御所道路の未開通部の供用に向けた「目標の早急な公表」を国に要望。このなかで、2031年に奈良県内の各所が会場となる「国民スポーツ大会」の大動脈として、京奈和道が極めて重要としています。

【高市さーん!!】これが「ブツ切り京奈和道」の現状と開通予定です(地図/写真)

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コメント

1件のコメント

  1. 二階氏じゃないんだから道路だけ作ればいいと言うもんじゃないけどな。総理は日本すべてのこと考えんとな。