航空火器は「弱い」が流行り? 「戦いは数」を地で行く最新爆弾・ミサイル事情

爆弾やミサイルは誘導して直撃させるのが当たり前という現代。一方で、その威力は以前よりも「弱いもの」がトレンドといいます。東京ビッグサイトで10月に開催された「2016年国際航空宇宙展」においても、そうした傾向が見られました。

やはり「戦いは数」なのか…?

 たとえば、ヨーロッパのミサイルメーカーであるMBDA社は、小型対地ミサイル「スピア(SPEAR)」を出展しています。

 航空自衛隊の新鋭戦闘機F-35はステルス性を優先し胴体内部にのみ兵装を収容する場合、対地攻撃用の爆弾は、2000ポンド(907kg)GPS誘導爆弾ならば2発しか搭載することができません。これをMBDA「スピア」に変えた場合、搭載量は一気に4倍の8発になり、一度の作戦で多くの目標を攻撃できるようになります。

Large 20161101 01
「2016年国際航空宇宙展」にて、ロッキード・マーティン社が出展した対地ミサイル「ヘルファイア」(下)と小型ミサイル「DAGR」の模擬弾(関 賢太郎撮影)。

 ほかにも、ロッキード・マーティン社(アメリカ)はヘリコプター搭載用の対地ミサイル「ヘルファイア」と互換性を保ちつつ、搭載量を4倍に増やすことが可能な「ダガー(DAGR)」を出展。「ヘルファイア」は陸上自衛隊のAH-64D「アパッチ・ロングボウ」戦闘ヘリコプターなどに搭載され、仮にAH-64Dが「ヘルファイア」のみを装備した場合、16発を携行し16目標を破壊できますが、これをすべて「ダガー」に置き換えると、その4倍の64発を携行し、64目標を破壊できることになります。

「戦い(を決めるの)は数だよ兄貴」——TVアニメ『機動戦士ガンダム』のとある登場人物はそう言いました。実際に敵を破壊するのは、爆薬を詰め込んだ爆弾やミサイルですから、既存の戦闘機やヘリコプターにこれらの「弱い兵器」を大量に搭載することで、実質的にそれまで以上の戦力を発揮できるのです。

最新記事

コメント

3件のコメント

  1. (不明コメント)

    • タイトルはともかく。

      その通りで、「一発の威力は弱くても命中精度が高くて小形軽量な武装を数多く搭載する事が、全てではないが有効な場合が多いと見られる様になってきたようだ。」という事が書かれてます。

    • 強い弱いが話の肝ではなく、たくさん積む事、命中精度が高ければ威力弱くても良い事、が大事なんでしょう。

  2. いくら命中精度が上がっても一般市民を誤爆したら意味がありません。

記事ランキング

  1. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  2. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. 東京のベッドタウンにできた「道の駅」ウワサ通りの大盛況! 海ないのに「海産物がうまい!」…それこそが人気の秘訣?
  5. 総武線と常磐線を結ぶ「新たな路線」が2030年代後半にも開通へ 最新のイメージが映像で公開! 事業化へ検討加速
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  3. ロシア海軍のステルス艦が「大炎上」 ウクライナの攻撃で撃破される瞬間を捉えた映像が公開
  4. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  5. 空母化進む「最大の護衛艦」がフェリーと並んだ! 大きさの違いが際立つショットを海自が公開