航空火器は「弱い」が流行り? 「戦いは数」を地で行く最新爆弾・ミサイル事情
爆弾やミサイルは誘導して直撃させるのが当たり前という現代。一方で、その威力は以前よりも「弱いもの」がトレンドといいます。東京ビッグサイトで10月に開催された「2016年国際航空宇宙展」においても、そうした傾向が見られました。
「周囲を巻き込まない」ことも大きなメリット
現在、最も搭載量の大きい戦闘機は、F-15E「ストライクイーグル」です。1991(平成3)年にぼっ発した「湾岸戦争」におけるデビュー戦では、500ポンドレーザー誘導爆弾8発を搭載した2機編隊が、合計16発で車両16両を破壊するという、撃破率100%の戦果を挙げています。
もしこれをそのまま2016年現在に置き換えるならば、F-15Eは「SDB(小直径爆弾)」を28発搭載できるため、2機編隊で理論上、56目標を破壊可能です。
もちろんこうした「弱い兵器」は、威力に劣るという弱点もあります。特に「ダガー」のように極端な小型ミサイルは、破壊可能な目標に限りがあります。そのため従来の「強い兵器」を完全に置き換えることは考えられません。しかし、一度の作戦で多くの目標を攻撃できることは大きなメリットになるため、ミサイル・爆弾の小型化は今後、一層進んでゆくことになるでしょう。
またこれらの「弱い兵器」は、ただ多数を携行できるだけではなく、標的だけを正確に破壊し、ほとんど周りに被害を及ぼさないという利点もあります。友軍地上部隊の目の前に存在する敵のみを正確に撃破したり、市街地において誤爆を抑制するような使用法も可能です。
【了】
(不明コメント)
タイトルはともかく。
その通りで、「一発の威力は弱くても命中精度が高くて小形軽量な武装を数多く搭載する事が、全てではないが有効な場合が多いと見られる様になってきたようだ。」という事が書かれてます。
強い弱いが話の肝ではなく、たくさん積む事、命中精度が高ければ威力弱くても良い事、が大事なんでしょう。
いくら命中精度が上がっても一般市民を誤爆したら意味がありません。