りんかい線の新型「埼玉」に出現! 「きれいになったねぇ」「昔の川越線は…」 ただ変化に気付きにくい?

りんかい線の新型71-000形電車が2025年10月にデビューしました。この新型車両は、乗客にどのように映っているのでしょうか。日中運用が始まった初日に、実際に乗ってみました。

一般の利用者は違いに気付けるか?

 71-000形は、埼京線・川越線などで使用されているJR東日本のE233系を基にして造られています。仕様を共通化することで、運転や保守などの取り扱いに負担がかからないように配慮されているのですが、それゆえに71-000形とE233系との違いも細かなものになっています。

 分かりやすい違いでは、車体の色が異なるほか、内装は座席や床の色に違いがあります。また、つり手や手すり、荷棚、車椅子スペースの有無といった、内装の細かな部分も異なります。

 しかし、駅や車内が混み合ってくると、車体の色をはじめ、座席や床の色は見えなくなってしまいます。そのため、関心がないと新型車両であることに気付きにくくなりそうですが、利用者のなかには、下車後にスマートフォンを取り出して、出発していく71-000形をホームから撮影する人も見受けられました。新型車両だと気付いた人もいたようです。

 新宿発の時点では立客で混み合っていた列車も、途中の池袋・赤羽・大宮で乗客が入れ替わりながら乗客の数はしだいに減っていき、川越に近くなるとようやく空席が見られるようになりました。

 そうすると、座席の色や車内の妻面(連結面側)の色が変わったことが目立つようになります。川越線内で乗車してきた利用者のなかには、車内を見回している人もいて、普段とは違う「異変」に気付いたようです。

 筆者の近くに乗り合わせていた老夫婦は、「今の川越線の電車はきれいになったねぇ。昔の川越線は……」と話していました。話を切り出したご主人も、「異変」に気付いた1人なのかもしれません。

 電車は終点の川越に着くと折り返し新木場行きとなります。新車にソワソワしているのはファンばかりで、多くの利用者は新型車両に関心を払っていない様子でした。

 71-000形は今後、2027年度までに計8編成80両が導入される予定です。

【4両の電車に接続】終点に到着した71-000形電車(写真)

Writer:

1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。

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