りんかい線「30年ぶりの新車」ついに公開! ベースになった車両とは? 既存の車両は「新天地」へ
りんかい線の新型車両である「71-000形」が2025年10月から運行を開始します。
新型車両「71-000形」10月から運行開始へ
りんかい線を運営する東京臨海高速鉄道は2025年7月1日(火)、新型車両「71-000形」(ななまん いっせんがた)を東京都品川区の八潮車両基地で報道公開しました。今年10月から営業運転を開始し、2027年度中に8編成80両の導入を完了する予定です。

71-000形は、1995年に登場した、JR東日本の209系をベースとした70-000形に代わる車両となります。前面は、70-000形の色調を継承しつつ、「優しい微笑み」を表現したデザインが特徴です。車体幅は70-000形より150mm拡大され、混雑緩和が図られます。
既に直通先である埼京・川越線には、2013年から2019年にかけてE233系7000番台が導入されており、今後は同線のE233系と共に川越~新木場間を走ることになります。
71-000形は総合車両製作所(J-TREC)が製造している車両ブランド「sustina」の「S24シリーズ」(20m・4扉車)がベースとなっており、床下機器はJR東日本のE233系とほぼ同じとのこと。コンプレッサーに関しては、71-000形の設計時、JR東日本で最新の通勤・近郊形電車ですでに実績のあったE235系と同等品を搭載しているそうです。
車両情報装置もE233系が搭載する「TIMS(ティムス)」を搭載し、E235系から採用された最新の「INTEROS(インテロス)」ではありません。
71-000形の機器類が最新のE235系ではなく、E233系に準じた仕様となっている理由について、東京臨海高速鉄道の担当者は「71-000形の設計時にJR東日本では、最新の情報装置である『INTEROS』と、JR埼京・川越線、りんかい線に導入された保安装置『ATACS(アタックス)』を組み合わせている車両が存在しなかったため、当社で導入する場合は新規に開発が必要になり、課題がありました」と話します。
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