「バスタ新宿」開業半年 周辺は渋滞緩和せず トイレ、ロッカーはこれから増設

日本最大級の交通ターミナル「バスタ新宿」が開業してから半年。周辺道路の混雑状況は改善が見られず、また、待合環境はトイレやベンチが不足しているなどの課題が明らかになりました。

休日18時台の国道20号上りは平均速度が5km/h低下

 国土交通省は2016年11月1日(火)、「バスタ新宿」周辺の道路を走るクルマの平均速度が、開業後に改善されていないことを明らかにしました。

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2016年4月4日に開業した「バスタ新宿」(2016年9月、恵 知仁撮影)。

「バスタ新宿」は新宿駅に直結するかたちで今年4月に開業した日本最大級の交通ターミナルです。今回、国土交通省は「開業後半年間の現状と課題」として、「バスタ新宿」開業前の半年間(2015年4月~9月)と、開業後の半年間(2016年4月~9月)とを比較した結果を発表。周辺道路では、急ブレーキの発生回数が平日は54%、休日は42%減少した一方で、「バスタ新宿」に出入りする車両をのぞいたクルマの混雑状況(平均速度)は、「改善が見られない」としています。

 同施設が面している国道20号(甲州街道)を走るクルマの平均速度は、平日が16.9km/hから、開業後は16.5km/hに低下。休日も18.1km/hから開業後は17.5km/hに下がりました。特に上り四谷方面の18時台には、最大約5km/hの速度低下が見られます。

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国道20号「バスタ新宿」前における平均速度の比較。開業後、24時間の平均速度は低下している(画像出典:国土交通省)。

 国土交通省はこの上り方向において平均速度が低下している要因について、明治通りと交わる新宿四丁目交差点の左折車列が、横断歩行者待ちにより「バスタ新宿」前まで長く伸びているためと分析。さらなる調査や分析を進め、国道20号などの交通が円滑になるよう、関係者と協議し取り組みを強化していくとしています。

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コメント

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8件のコメント

  1. 都区内の渋滞解消は東京外環自動車道が開通しない限り難しいかも

    • 外郭環状道なのにまだ環状になってない。ついでに圏央道も、まだ。
      けど首都高はともかく、都心の一般道がどれだけ改善されるかは不明。

  2. 一時、国道の混雑が解消したとか報じていたのは、いったい何だったの?

    • お得意の情報操作。鵜呑みにして現場検証をしなかったマスメディアも同罪。

  3. >女子トイレは現在8個ですが、年末年始までに14個、来春までに21個に増やされる計画です。

    統計上、男子トイレの3倍(数だったか面積だったか)必要だと記憶するが、この数で足りるのか?

  4. JRの高速バスのみ予定で建設されたはずの所にあれだけ詰め込んだから当然の結果だと!

  5. 散らばってたものをバスタに集約したのだから、バスタ内や出入口周辺の道路が混雑渋滞するのは、ある意味で当たり前。バスタ付近だけの新旧比較は、なんか違う気がする。

    トイレやコインロッカー、今まではどうしてたの? エリア全体で見れば、バスタ内の数は純増ではないの?

    各社の以前の高速バスのりばは、必ずしも今のバスタ付近だけではなかったのでは? その周辺では、通過時間や歩道の美観などどう変わったのだろう?

    利用者でも設置者でもないから好き勝手言えるのでしょうが、「バスタはダメだった」的な報道にはちょっと違和感です。

  6. ん?また計画より利用人数少ないのですよね。
    それで利用設備に問題が有るというのは、見通しが甘かったという物では?

    渋滞対策はホームを斜めに配置する様に改修して、離発着番線数を増加させ、
    10分前ルールを改めるしか無いのでは?

    大崎バスターミナルの様な構造にするしか無いと思います。