また!? 相次ぐ高齢運転者のペダル踏み間違い 暴走事故を防ぐ「3つの基本」とは

高齢ドライバーによるペダルの踏み間違い事故。その原因は前進時と後進時で異なり、対策も別物だといいます。いったいその原因と対策はどんなものなのでしょうか?

対策は重ねがけ「3つの基本」

 同協議会が提唱するのは、単一の機能に頼るのではなく、姿勢・操作・装備という3つの対策を多層的に行う「重ねがけ」の重要性です。

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公道での交通事故(画像:PIXTA)

 まず「姿勢」については、かかとを床につけ、足首の回転でアクセルとブレーキを踏み分けられる正しいシートポジションを取ること。これにより、ペダルから足が離れてしまうリスクを減らします。

 次に「操作」では、特に事故が多い後進時に、体を大きくねじらず、サイドミラーやバックモニターを最大限活用して後方確認を行うことを推奨しています。これにより、不自然な運転姿勢による誤操作を防ぎます。

 そして「装備」では、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全機能に頼り切るのではなく、その機能が作動する条件や限界を正しく理解したうえで運転することの重要性を訴えています。

 今回の講習会で示される提言は、踏み間違い事故が単なる不注意ではなく、運転姿勢や操作方法に起因する構造的な問題であることを示唆しています。

 先進技術の進化とともに、ドライバー一人ひとりが運転の基本に立ち返ることの重要性を、改めて問いかけていると言えるでしょう。

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