米海軍が“最新・最強空母”を「麻薬取締り」名目で派遣! 異常規模の展開…その狙いは?
アメリカ国防総省は2025年10月25日、空母「ジェラルド・R・フォード」を中核とする空母打撃群をカリブ海に派遣する方針を明らかにしました。
これだけ投入して全体14%という…
アメリカ国防総省は2025年10月25日、空母「ジェラルド・R・フォード」を中核とする空母打撃群をカリブ海に派遣する方針を明らかにしました。
同艦はアメリカ海軍最新の空母であるジェラルド・R・フォード級の1番艦で、排水量は10万トンを超え、全長約334メートルを誇る世界最大の空母です。東地中海で定期配備任務に就いていましたが、今回の派遣は急な配置転換となります。
この派遣はドナルド・トランプ大統領の指令に基づくもので、ベネズエラなどに潜伏し麻薬密輸などの行為を行っている国際犯罪組織の解体および麻薬テロの阻止を目的としていると発表されています。
ただし現状でも、麻薬密輸船とされる船舶への攻撃はすでに日常的に行われています。カリブ海の不審船への対応として、少なくとも7隻の艦艇と1隻の原子力潜水艦が哨戒などに展開しており、閉鎖されていたプエルトリコの基地も再稼働。軍用機の離発着が確認されています。
確かに、カリブ海はアメリカ政府によるメキシコ方面からの密輸取り締まりの影響で、ベネズエラの麻薬カルテルがコカインやフェンタニルの密輸ルートとして利用している実態があります。しかし、麻薬組織対策としては過剰ともいえる戦力投入の背景には、ベネズエラのマドゥロ政権への軍事的圧力を強める狙いもあるとみられています。
チャベス政権以降、十数年にわたって続くベネズエラとアメリカの対立構造は依然として解消されていませんが、今回の艦艇派遣が両国関係の転換点になる可能性も、アメリカ国内メディアで報じられています。
なお、「ジェラルド・R・フォード」の到着日程については明らかにされていないものの、報道によると同艦が到着した場合、アメリカ海軍の戦力のおよそ14%がカリブ海に集結する見込みだと伝えられています。





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