台風被害のJR北海道 復旧費を国が実質的に全額補助へ

2016年8月下旬に台風で線路などが被災したJR北海道に対し、復旧費として8.6億円が国から補助されることが決まりました。また、別途支援対象の拡充により、復旧に要する費用は実質的に全額が補助されることになります。

今年度予算の予備費などから支出

 国土交通省は2016年11月25日(金)、台風被害により線路や運行設備などに大きな被害が生じたJR北海道に対し、復旧費用を補助すると発表しました。

 JR北海道の経営状況などを踏まえて決定されたもので、鉄道軌道整備法に基づく鉄道施設災害復旧事業費補助として、8億6300万円(うち一般会計予備費は8億700万円)の支出が決定されました。

 鉄道施設災害復旧補助の制度は、大規模な自然災害によって鉄道に被害が生じ、さらに鉄道事業者の資力のみで復旧することが著しく困難な場合に、事業に要する費用の一部を補助するというものです。

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橋桁や橋台、護岸などが流出した根室本線・新得駅構内の下新得川橋梁(写真出典:JR北海道)。

 またこれとは別に、2016年度から2018年度にかけて実施される予定の、JR北海道の安全投資と修繕に対する追加支援(総額1200億円)の対象を今回の復旧に関する分まで拡充。これにより、実質的に全額が補助されることになります。

 JR北海道では、2016年8月下旬の台風にともなう大雨などにより、石勝線や根室本線などで線路の道床や複数の橋が流されたりするなど大きな被害が発生。現在も列車の運行ができない区間が複数区間あり、トマム~帯広間などでは代行バスによる輸送が続けられています。

【了】

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1件のコメント

  1. 早くして欲しい❗