“古~い南海電車”総入れ替えか!? 「なにわ筋線」見据え激変

大手私鉄ながら登場から「還暦」を過ぎた電車も走ってきた南海電気鉄道が「なにわ筋線」の開業を見据えて車両更新を進めます。「激変」する車両の行方を探りました。

あと6年で南海「めっちゃ変わる!?」

 南海電気鉄道が2025年3月31日、「NANKAIグループ中期経営計画2025―2027」を発表。難波駅と世界遺産・高野山に近い極楽橋駅を結ぶ高野線の新観光列車を2026年春に導入することや、南海本線の特急「サザン」(難波~和歌山市・和歌山港)に新型車両を27年度末から入れることを明らかにしました。

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高師浜線を走る南海2200系(2230系)(大塚圭一郎撮影)

 南海は大阪市中心部で建設が進む新路線「なにわ筋線」の2031年春開業を見据え、25~27年度には、なにわ筋線関連と新観光列車導入に計190億円を投じる計画です。大がかりな車両更新の動向を見ていきましょう。

●「天空」廃止で全廃される古豪車両

 南海は新観光列車の導入に伴って観光列車「天空」(橋本~極楽橋)の座席指定車両を「引退させる」と明言しており、これで2200系が全て消滅します。

 2200系は1969年の登場時は22000系を呼称し、急勾配や急曲線が連続する橋本~極楽橋間の山岳区間を含めた高野線で活躍していました。同じく山岳区間を走れるステンレス製車両2000系への置き換えにより、1994年以降は支線で運用できるように順次改造されて形式名が2200系に変わりました。

 2200系の一般車両は2025年春に全て退役し、「天空」が風前のともしびとなります。

 ちなみに、2200系の2編成計4両を譲り受けた千葉県の銚子電気鉄道では「新車両」の位置づけです。旧南海貴志川線を引き継いだ和歌山電鉄の小嶋光信社長(両備グループ代表)も、筆者(大塚圭一郎:共同通信社経済部次長)に対して2200系の置き換えは「今のところない」と明言しました。南海以外では、まだまだ残る模様です。

●「サザン」の“古いほう”廃止へ

「サザン」に導入する新型車両は、追加料金が必要な指定席車両の10000系を置き換えるのが確実です。10000系は1985年の「サザン」運行開始時に登場した車両で、すでに一部は2011年登場の12000系(サザン・プレミアム)に取って代わられました。

「サザン」の10000系が引退することを踏まえると、1983年デビューと“先輩”である高野線特急「こうや」用の30000系の行方も気になるところです。

【ええっ引退!?】今年度で消える「おなじみの南海電車」(写真)

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