HIMARSそっくり!? 韓国が新型「トラック搭載ロケット砲」を開発 その狙いは? 無人車両化も視野か

アメリカの高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」を思わせる、新たな“トラック搭載ロケット砲”を韓国が開発しました。いま、この新システムを開発した狙いは何なのでしょうか。

韓国版ハイマースが初公開

 2025年10月20日より韓国の首都ソウルで開催された防衛展示会「ソウル ADEX 2025」において、韓国の防衛企業ハンファ・エアロスペースが新型多連装ロケット砲「HPRS(高性能発射ロケットシステム)」を初公開しました。

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2016年、ポーランドで行われたNATO演習でロケット弾を発射したアメリカ陸軍のHIMARS(画像:アメリカ陸軍)。

 この車両は6WDの装甲トラックに可動式の多連装ロケット砲が搭載されています。車体はトラックシャシーがベースのため機動性が高く、射撃位置への進出から射撃後の退避まで素早く行うことで、戦場における生残性も高くなっているのが特徴です。現在はまだ開発中の段階ですが、展示された試作車は実際にロケット弾を発射でき、来年頃には実射試験が行われる予定だそうです。

 同じく、トラックシャシー型の自走式多連装ロケット砲というと、ウクライナ戦争で注目を集めたアメリカ製の「HIMARS(ハイマース)」が有名ですが、この「HPRS」は外見やコンセプトが非常によく似ています。

 ロケット弾といえば、以前は「安価な無誘導兵器」の代名詞でしたが、近年は高性能な誘導システムと組み合わせることで、遠方の目標を正確に攻撃できる長射程兵器へと進化しています。また、同じランチャーから発射できる射程数百kmの地対地ミサイルも登場していることから、いまや自走式の多連装ロケット砲は、面制圧兵器ではなく、遠方の地上目標をピンポイント攻撃できる新たな精密誘導兵器へと運用の仕方が変わっています。

 実際、「HIMARS」を運用するウクライナ軍は、誘導ロケットやATACMS地対地ミサイルを使用して、前線後方にあるロシア軍の拠点や弾薬集積所を効果的に攻撃しており、その効果は戦況に変化を与えるほどの戦力となっています。

「HPRS」で発射可能な弾薬には、射程80kmのCGR-080、射程160kmのCTM-MR、射程290kmのCTM-290などがあり、開発が完了すれば強力な長距離攻撃兵器となるでしょう。

【デカい!】韓国が造った重量30t超えの8輪式ロケット砲「チョンム」です(写真で見る)

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