もはや超希少!東京から日帰りで乗れる「国鉄キハ40系」とは 大人でよかったと心底思える列車!?

JR東日本で貴重になった国鉄形ディーゼル車両ですが、東京から日帰りで乗れる方法があります。その観光列車の運行ルートには、JR東日本の戦略がありました。

「手軽さ」を取って、希少な車両も満喫する“立ち飲みスタイル”

「越乃Shu*Kura」は片運転台で片開き扉のキハ48形2両(1981年製)と、両運転台で片開き扉のキハ40形1両(1979年製)の3両編成で、改造時に客室の窓を大きくしました。地酒の杯を傾けながら窓外をのぞくと、日本海や越後三山(越後駒ケ岳、中ノ岳、八海山)などの車窓を満喫できます。

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JR東日本長岡駅の駅名表示器に記された「ゆざわShu*Kura」の発車案内(大塚圭一郎撮影)

 3両のうち特に珍しいのは、国内で4つの観光列車にしか残っていないキハ48形です。「越乃Shu*Kura」の他には、JR東日本の五能線を通る「リゾートしらかみ」の「くまげら編成」、トロッコ列車「びゅうコースター風っこ」、JR西日本の観光列車「花嫁のれん」だけです。

 ただし、キハ48形に乗り込むには、1号車(34席)の食事付き旅行商品専用車両の予約が必要です。「ゆざわShu*Kura」を全区間利用すると大人で1万2100円と、お値段が張ります。

 一方、もう一つの座席付き車両の3号車(36席)は普通車指定席で、乗車券に指定席料金840円を追加すれば乗れますが、残存両数はより多いキハ40形です。

 希少さを取るか、手軽さを取るかの判断になりますが、筆者は後者を選びました。3号車は通路を挟んで横2列ずつの背もたれが倒れるリクライニング座席なのに対し、値段が張る1号車は海の方を向いた座席も、3~4人用のボックスシートも固定式という、居住性では“逆転現象”が起きているためです。

 そこで、ゆったりと飲食を楽しめ、かつ窓側の席の人が通路に出やすいように「シートピッチを広く取っている」(JR東日本)という3号車に予約しつつ、中間の2号車に連結されたキハ48形で日本酒を“立ちのみ”する方法を考えました。2号車には常時5種類を用意した地酒とおつまみ、記念グッズなどを販売するサービスカウンターと併設し、酒樽のような形のスタンディングテーブルが並んでいます。

【最高かよ…】これが超希少な「立ち飲みできるキハ48」の車内です!(写真)

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