中国旅客機、新型は前途多難? 現行機は好調、その波に乗れぬ理由

内需に頼れぬC929、その多難な前途

 型式証明が取得できたとしても、外国の航空会社への販売も行わなくてはなりません。世界の自由な市場において、エアバスA350XWBやボーイング787といった、新世代のワイドボディ機に対し真っ向勝負を挑まなくてはならないという事実は、型式証明以上に難しい課題となります。

 しかも、中国国内における運用実績しかないサポート面での不安や、「メイドインチャイナ」という決して良いとはいえないブランドイメージ、政治的な事情に至るまで、否定的に働く多くのハンデを乗り越えなくてはなりません。

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C929のビジネスクラス(上)とファーストクラスのレイアウト想像図。飛行性能などはエアバスやボーイングに大きく見劣りするとは考えられない(写真出典:中国商用飛機)。

 C929のエンジンは、A350や787と同じ米英製ターボファンの搭載が見込まれ、共通基準で検査された型式証明を取得することから、安全性や性能面においてこれらに大きく劣るといったことは考えられませんが、中国やロシアまたその友好国以外の航空会社に対して、エアバス、ボーイングではなくあえて中国商用飛機C929を選ばせる理由を作り出す道筋は、極めて厳しいものとなるでしょう。

【了】

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コメント

2件のコメント

  1. いや、この929世代で実現するかは分からんけども、中長期的には中国の旅客機は意外に健闘すると思う
    露骨にパクっていい加減な品質になってる戦闘機や空母、高速鉄道などと違って、試行錯誤しながら地道に開発してるからね
    確かにえらく時間が掛かってるけども、そういう試行錯誤の中から本物の実力を身に着けていく訳で、地味ながらも王道を進んでるよ

  2. じゃ、いまだに日本のMRJはどうなってますか?またまただよね。